
当時52歳だったリッチー・ブラックモアが見つけたライフワーク、BLACKMORE'S NIGHT。記念碑ツアーのハイライト公演でもあった「1997年11月8日・東京国際フォーラム公演」のライヴアルバムを贈ります。2CD×2本との関係も含め、今一度日程を見てみましょう。
・11月2日:中野サンプラザ(追加公演・東京初日)・11月3日:愛知厚生年金会館・11月4日:神戸国際会館ハーバーランドプラザ『KOBE 1997』・11月6日:広島郵便貯金ホール・11月7日:大阪フェスティバルホール『OSAKA 1997』・11月8日:東京国際フォーラム【本作】・11月10日:神奈川県民ホール・11月11日:仙台サンプラザホール
このように、東京国際フォーラム公演は『OSAKA 1997』の翌日のショウです。現在では外タレ公演の定番会場であり、DEEP PURPLEやWHITESNAKE等のファミリーバンド達でもお馴染みですが、その開館は1997年。リッチーがこのステージに立ったのは(現在のところ)、この1回だけです。そして、この東京国際フォーラムは1997年ツアーで最大級、いえ、2004年の再来日を含めても最大の公演でもありました。音楽性から見て5000人規模が似合うかどうかは微妙なところですが、間違いなくハイライトであり、その大会場に臨む気迫が透けるライヴアルバムなのです。そんな国際フォーラム公演を収めた本作は、かつて『STREET OF DREAMS』として通常リリースされたこともある録音。録音家本人から直接譲られたオリジナルDATを使用したクオリティはバツグンで、クリアな楽音が会場いっぱいに広がりながらも、その中から芯がくっきりと浮き立つ。残念ながら「Under A Violet Moon」の2:50で一瞬だけデジタル・ノイズが入ってしまう。本当にわずかなノイズなのですが、艶やかな楽音が命のBLACKMORE'S NIGHTだけに、美しい調べを邪魔する異音は一瞬。逆に言えば、それ以外に欠点らしい欠点がない素晴らしい音世界が約1時間50分間にわたってたっぷりと味わえる傑作録音でもあります。そのクオリティで描かれる国際フォーラム公演は、他会場と明らかに違う。先ほど「大会場に臨む気迫」と書きましたが、それだけではなく6公演目で余裕が出てきたのか、大阪公演の熱狂で一皮むけたのか、明らかに演奏がダイナミックになっている。いつもは儚さばかりが目立つキャンディス・ナイトの歌声も、会場の隅々まで届け!と言わんばかりに力がこもっています。それ以上に他会場と異なるのは、会場に渦巻く大歓声。この時の来日は、中野サンプラザの追加公演が出るほどに大盛況。本作でも観衆が贈る大喝采が波のように押し寄せる。特にRAINBOWソングには、いてもたってもいられない情熱が爆発する。キャンディスが「次はRAINBOW」と一声その名を出すだけでどよめきが会場を揺るがし、「16th Century Greensleeves」では、5000人の広大な手拍子の平原が広がるのです。針の落ちる音が聞こえそうなほど静かに耳を澄ませていたかと思うと、猛烈に沸き上がる大喝采のダイナミズム。それに勇気づけられ、バンドの演奏はますます力強くなっていく。リッチーも終始ゴキゲンで観客からの「リッチー!」とコールされるや、当の本人が「Ritchie!」と復唱する。1972年の初来日からここに至るまで25年、このライヴから19年たった今でも信じがたい情景です。さらに、神戸や大阪では聴けなかった「Wish You Were Here」まで飛び出し、このハイライトの熱演は幕を閉じます。神戸とも大阪も違う、東京国際フォーラムの情景。そのすべてを素晴らしいサウンドで真空パックした1本です。返す返す、「Under A Violet Moon」のデジタル・ノイズが恨めしい。これさえ、この一瞬さえなければ……。そんな愚痴までも漏れてしまうほどに素晴らしいサウンド、素晴らしい熱演に満ちたライヴアルバム。新レーベルが誕生した“今”だからこそ、もう1本の傑作録音があったことも皆さまにも知っていただきたい。覚えていて欲しい。そんな想いを込め、あなたに贈ります。
Live at International Forum, Tokyo, Japan 8th November 1997 TRULY AMAZING/PERFECT SOUND(from Original Masters)
Disc 1(60:15)
1. Introduction 2. Shadow On The Moon 3. Be Mine Tonight 4. Play Minstrel, Play 5. St. Teresa 6. Minstrel Hall 7. Under A Violet Moon 8. The Temple Of The King 9. 16th Century Greensleeves 10. Memminigen 11. Greensleeves 12. Renaissance Fair 13. Mund Tanz
Disc 2(50:29)
1. No Second Chance 2. Ariel 3. Member Introduction 4. Instrumental 5. The Clock Ticks On 6. Still I'm Sad 7. Difficult To Cure 8. Keyboard Solo 9. Writing On The Wall 10. Man On The Silver Mountain 11. Street Of Dreams 12. Wish You Were Here
Ritchie Blackmore - Guitars Candice Night - Vocal Jessie Haynes - Guitars Mick Cervino – Bass Joseph James - Keyboards John O. Reilly – Drums