
DIOの黄金期たる'83~84年のイギリス・グラスゴーの“アポロ・シアター”公演を豪華にカップリングしたファン垂涎の2枚組が登場です! ロニー・ジェイムズ・ディオのキャリア中でも特に気迫と勢いが満ちていた1983年の「HOLY DIVER」ツアーと、それ以上に円熟味を増し、バンドとしてのDIOの“格”が上がった「THE LAST IN LINE」ツアー。その美味しいどころの同一会場ライヴを、それぞれ優良なソースでパッケージしました!'83年7月23日のカリフォルニア州アンティオキア公演から「HOLY DIVER」ツアーをスタートしたDIOは、8月上旬までアメリカの主に西海岸をサーキットしてウォーミングアップを行うと、8月20日に出演したイギリス・ドニントンでの第四回"Monsters Of Rock"フェスティバルで、全世界のファンに対して本格的なバンドのお披露目を行いました。彼らは9月に短いインターバルを挟んで体勢を整えると、'83年10月には約1ヶ月間をかけて本格的な全米ツアーを挙行。ついで10月30日からはWASTEDを前座に迎え、イギリスツアーを皮切りにヨーロッパ各国でのツアーを行います。バンドは大西洋を挟んだ欧米各国のツアー先で熱烈な歓迎を受け、彼らに対する支持は急上昇します。ロニーはファンから“RAINBOWのヴォーカル”でもなければ“BLACK SABBATHのシンガー”でもない、“DIOのリーダー・フロントマン”として揺ぎのない認知を獲得し、その実力に見合った名声と成功を収めることができました。本作のディスク1には、その'83年におけるDIOのライヴが、会場の熱気・バンドのモチベーションともに絶頂にあった全12公演のイギリスツアーより、11公演目に当たる11月12日のグラスゴー公演を収録しています。本音源は海外のコレクター間で「放送音源」とも言われつつ流通している優秀なオーディエンス・ソースを元に、音の明度や抜けをさらに聴きやすくリマスターして音盤化しています。終始安定して均整の取れたサウンドは、なるほど放送用のFMソースに近いと言えるクオリティで、話し声などのオーディエンスノイズも気になりません。「Evil Eye」演奏後のアンコール・ブレイクに代表されるように、本音源の歓声は臨場感のみを最高に盛り上げる“装置”として機能しています。聴き手はストレスを感じる事なく、当時の充実したDIOライヴに没入できるでしょう(「Don't Talk To Stranegers」前で、ロニーが「ラジオ用に収録している」とMCしているので、“マイクで集音された放送音源”の可能性もあります)。 「R.J.D. 1983」でもお判りいただける通り、この'83年11月におけるDIOの演奏は非常に素晴らしく、特にロニーのパフォーマンスは他のどの時代よりも突き抜けた凄みがあります。その歌唱は音源だけで聴いていても、オープニングの「Stand Up And Shout」や「Straight Through The Heart」からスピーカーを破って飛び出してきそうな勢いを感じます。ヘヴィな「Shame On The Nigfht」も前述した「R.J.D. 1983」と同等か、それに優るとも劣らないパフォーマンスが楽しめます。「Holy Diver」や「Heaven And Hell」「Man On The Silver Mountain」なども素晴らしい安定感で、ヴィヴィアン・キャンベルのギターも確かなエッジではっきりと捉えられています。75分間のライヴ全編を通しての聴きやすさを考えれば、「R.J.D. 1983」よりこちらの方が好みという人がいても不思議ではないでしょう。DIOは'84年1月初頭に「HOLY DIVER」ツアーを終了すると、2ndアルバム「THE LAST IN LINE」を製作します。今週リリースされる「THE FIRST IN LINE」に収められたオランダの“ピンク・ポップ・フェスティバル”出演を挟んで、'84年7月から本格的なツアーを開始したDIOは、「WE ROCK : COMPLETE THE CD」に収録されたフィラデルフィアの“ザ・スペクトラム”公演まで、丸2ヶ月にも及ぶアメリカツアーを消化。アルバムの売れ行きも絶好調で、ビルボード24位・ゴールドディスクに輝き、彼らは早くもヘヴィメタルのトップ・バンドとして、キャリアの頂点に達しようとしていました。そして米国ツアー後の9月8日からは、前年の倍に及ぶ全23公演のイギリスツアーを開始します。ディスク2にはそのイギリスツアー13公演目、約10ヶ月ぶりとなる9月23日のグラスゴー公演を収めています。こちらは当時FM放送されたエアチェック素材を元にしているため、約48分間の不完全版で、「Holy Diver」から続くドラムソロも途中でフェイドしてしまい、ライヴのハイライトに当たる「Heaven And Hell」と「The Last In Line」の組曲も未収録です。しかし放送にあたってきちんとミックスされたライン・ソースだけに音質はディスク1以上に安定し、サウンドの抜けや輪郭も文句のないレベルです。プレスCD3枚組の傑作「HAMMERSMITH TRILOGY」ディスク1に収録された、同年のハマースミス公演と較べても引けを取らないテイクだと言えるでしょう!「One Night In The City」「Egypt (The Chains Are On)」といった「THE LAST IN LINE」からのナンバーを聴けば判るように、RAINBOWのメロディアスな要素にBLACK SABBATHのヘヴィネスを上手くブレンドしたメタルサウンドは絶品の一言。ヴィニーが叩き出すド迫力のドラム、そしてヴィヴィアンが炸裂させる鋭いギターという、どちらも機関銃のようなスピード感あるプレイをバックに、ロニーは自身の音楽世界を最高の形で具現化しています。またロニーはメーターを振り切っていたような'83年ライヴと比べ、「滑らかさ」の妙もより聴かせるようになっていて、「Don't Talk To Strangers」や「Holy Diver」でも、ノックアウトする激しさだけでなく魅了するような艶やかさをも放ち、聴き手をさらなるDIOワールドへと誘ってくれます。ライヴを締めくくる「We Rock」と「The Mob Rules」のファストでパワフルなクライマックスは、すべてのDIO・ロニーファンの心を沸き立たせる絶品のテイクです!「HOLY DIVER」と「THE LAST IN LINE」このふたつのライヴを聴きやすく安定したサウンドの本作で比較すると、良い意味で荒々しく情熱的な'83年に対し、より「幅」とドラマ性を高めて劇的なショウを見せるようになった'84年と、わずか一年とはいえバンドの変化が浮かび上がってくるようです。サウンドボードの傑作「WE ROCK : COMPLETE THE CD」でも同種の楽しみ方ができましたが、こちらは同一会場で同じメンバーのライヴを定点観測するように比較でき、さらに興味深い2枚組に仕上がりました!
Apollo Theatre, Glasgow, Scotland 12th November 1983 TRULY AMAZING SOUND(Broadcast) Apollo Theatre, Glasgow, Scotland 23rd September 1984 SBD(Broadcast)
Disc 1
Live at Apollo Theatre, Glasgow, Scotland 12th November 1983
1. Introduction 2. Stand Up And Shout 3. Straight Through The Heart 4. Shame On The Night 5. Children Of The Sea 6. Holy Diver 7. Drums Solo 8. Stargazer 9. Heaven And Hell 10. Guitar Solo 11. Heaven And Hell(reprise) 12. Rainbow In The Dark 13. Band Introduction
14. Man On The Silver Mountain 15. Starstruck/Man On The Silver Mountain(reprise) 16. Evil Eyes 17. Don't Talk To Strangers
Disc 2
Live at Apollo Theatre, Glasgow, Scotland 23rd September 1984
1. Introduction 2. Stand Up And Shout 3. One Night In The City 4. Don't Talk To Strangers 5. Mystery 6. Egypt (The Chains Are On) 7. Holy Diver 8. Man On The Silver Mountain 9. Long Live Rock 'N' Roll 10. We Rock 11. Mob Rules
Ronnie James Dio - Vocals Vivian Campbell - Guitars Jimmy Bain – Bass Vinny Appice - Drums Claude Schnell - Keyboards