
2CD「TOKYO 1991 FINAL NIGHT」は、単に1991年ジャパンツアーの最終日と言うだけではなく、リッチー・ブラックモア自身にとって最後の武道館でもありました。同じ武道館の初日を収めたライヴアルバムをお贈りします。まずは、1991年ジャパンツアーの日程を整理してみましょう。
・1991年6月24日:日本武道館 【本作】・1991年6月25日:日本武道館・1991年6月26日:大阪城ホール・1991年6月27日:日本武道館 「TOKYO 1991 FINAL NIGHT」
このように1991年ツアーは全4公演あり、そのうち3回が日本武道館でした。別2CDは最終日、それに対し、本作は初日「1991年6月24日」のオーディエンス・アルバムなのです。この録音は、10年ほど前に「MASTER OF ILLUSION(POWER GATE-095)」として通常リリースされたことがあるもの。当時、ネットにも登場していなかったマスターを録音家本人から譲り受け、ダイレクトにCD化。それまでは大阪や東京最終日くらいしかなかった1991年ジャパンツアーの中で、初日の完全版を初めて聴かせてくれた衝撃作でした。そして、通常リリースされていたことからも分かるとおり、クオリティもなかなかのもの。もちろん、日本が世界に誇るキニー録音と同列に語ることはできませんが、しっかりと芯の太い楽音が全編を貫き、高音から低音までバランスも見事。その上で生々しい現場感覚が素晴らしく、冒頭から期待が弾けそうなムードがむんむん。そんな中で、リッチーとジョン・ロード、イアン・ペイスのオリジネイター3人が揃って駆ける「Burn」が炸裂! 予想外ではなかったはずですが、さすがにこれには武道館中が沸きに沸く。リッチーが、ジョンが、“あのフレーズ”に入ろうものなら声援とどよめきが武道館を揺るがすかのように飛びまくるのです。さらに「Black Night / Long Live Rock 'n' Roll」でも、武道館を埋め尽くすコーラス隊の大合唱。どの会場でも盛り上がるシーンではあるものの、この弾けるような熱さ、スペクタクルは、まさに初日ならではです。メンバー側も初日ならではの熱さがたっぷり。日本公演の初日というと時差ボケで今ひとつなノリになることも珍しくありませんが、この年のDEEP PURPLEは直前の北米ツアーからたっぷりと1ヶ月以上のオフを取り、コンディション万全。20年に渡ってファミリーバンドまで丸ごと支えてきた日本のファンへの信頼も厚いのか、気合いは詰まっていても気負いはないパフォーマンスがたっぷりと披露されるのです。それは新加入のジョーにしても同じ。「久しぶりだね。会えて嬉しいよ」と語りかけ、「Difficult To Cure」も「10年前にプレイした曲」と紹介する。彼自身はイングヴェイ・マルムスティーンとの来日から3年ぶりなわけですが、そのときと比べても“リッチーの隣”という本来のポジションを満喫しているようで、まさに「帰ってきた初日」のムードに溢れているのです。世界的トップランカーとなって蘇ったキニー録音の最終日と、初日のフレッシュなムードに包まれた本作。リッチーのキャリアにおいて、数々の伝説を刻んできた“武道館”。その最後のツアーの最初と最後を本生100%のオーディエンス録音でパックしたライヴセットです。彼がHRに帰還しようとしている2016年、誰もが望んで止まない日本公演が実現するかは分かりません。もし、実現するのなら武道館のステージに立つリッチーを見たい。あの独特の空間に、あのトーンを響かせて欲しい……そんな想いが熱く吹き出してしまう2本のライヴアルバム。ぜひ、併せて存分にお楽しみください!
Live at Budokan, Tokyo, Japan 24th June 1991 TRULY AMAZING SOUND
Disc 1
1. Intro 2. Burn 3. Black Night incl. Long Live Rock 'n' Roll 4. Child In Time/Black Night 5. Truth Hurts 6. The Cut Runs Deep incl. Hush 7. Perfect Strangers 8. Fire In The Basement 9. Love Conquers All
Disc 2
1. Difficult To Cure 2. Jon Lord Solo 3. Knocking At Your Back Door 4. Lazy 5. Highway Star encore 6. Smoke On The Water 7. Ian Paice Solo 8. King Of Dreams 9. Woman From Tokyo/Smoke On The Water
Ritchie Blackmore – Guitar Joe Lynn Turner – Vocal Roger Glover – Bass Jon Lord – Keyboards Ian Paice – Drums