今は亡き名プロデューサー、ジャック・二ッチェも加わっていた、ストレイ・ゲイタースを引き連れての1973年USツアーより、1月14日ニューヨーク、バッファローのウォー・メモリアル・オーディトリアム公演を、近年発掘されたオーディエンス・マスターよりコンプリート収録。当時としては奇跡的に良好な状態で残されたテーパー所有の音源がWEBで公開されたもので、そのクオリティーもさることながら、これはあの「ハーヴェスト」リリース後に行われたツアーで、のちにライブ・アルバム『Time Fades Away』としてリリースされることになるのは周知の通り。そして3ヶ月に及ぶハード・スケジュールなツアーにおいて、バンド・メンバーの交代、大会場での混乱など、トラブル続きだったツアーであり、ツアー中に披露されていた新曲だけをまとめた内容は、通常のライブ・アルバムのイメージを覆すものとして、リリース当時は不評を買っていた本アルバム。しかしハードな演奏の数々を収めた名盤として現在では高く評価されており、この時期ならではの独特なハードさが魅力で、あの牧歌的な「ハーヴェスト」とほとんど同じメンバーによる演奏とは思えないもの。特にタイトル・ナンバーや”Last Dance”などの演奏は、クレイジー・ホースとも異なる激しい演奏によるもの。なお『Time Fades Away』は未だオフィシャルCD化が実現しない中、その貴重な演奏をフルで聴けるあたり、ファンは必携のコレクターズ・エディション。
DISC 1 : 01. Dance Dance Dance/02. Tell Me Why/03. LA/04. Journey Through The Past/05. Borrowed Tune/06. Out On The Weekend/07. Harvest/08. Old Man/09. Heart Of Gold/10. Come Along And Say You Will/11. Everybody Knows This Is Nowhere/12. Time Fades Away/13. New Mama/14. Alabama
DISC 2 : 01. Last Dance/02. Don't Be Denied/03. Cinnamon Girl/04. Lookout Joe/05. Southern Man/06. Are You Ready For The Country?/Bonus/07. Dance Dance Dance (with Taper Comments)
[Live At War Memorial Auditorium, Buffalo, NY, USA January 14th 1973]