
ロックに生き、ロックを呼吸していた時代のリッチー・ブラックモア。と言うわけで、本作に収められているのは「1997年3月18日ハリウッド公演」。その別放送バージョンです。それに対し、本作は放送を丸ごと収めています。そのクオリティは猛烈にクリアで細部まで超ビビッドなサウンドボード。曲によっては結構ノイジーな感触もあるものの、既発よりも生々しい“卓直結感”も鮮烈です。実際、この直結感が本作の旨み。既発放送と重なる曲も収められているわけですが、これが全然違って聞こえる。既発放送はかなりオフィシャル作品風のミックスでしたが、こちらは荒っぽくワイルド。ヴォーカルと歓声も大きくミックスされ、ドラミングも噛み付くように暴れるド迫力サウンドなのです。もちろん、リッチーのギターも引っ込んでいるわけではなく、そのアンサンブルを突き抜けるように鮮やかです。そのサウンドで描かれると、“ロック”なリッチーのワイルドぶりがさらに鮮烈。激しいドラムはリッチーを奮い立たせ、ドゥギー・ホワイトのヴォーカルもリッチーに挑み架かる。それらすべてを真っ向から受け止めつつ、軽々と制圧し、自在に操ってみせるリッチー……。現在の“バンドに支えられるリッチー”とは根本的な力学がまるで違う。聴いているこちら側まで意のままに踊らされてしまいそうな“ロックの魔術師”が宿っているのです。正直なところ、クオリティ的には既発放送には及ばない別放送。“ロックなリッチー・ブラックモア”を脳ミソにブチ込んでくれる“もう1つの”サウンドボード。
Live at Billboard Live, Hollywood, CA. USA 18th March 1997 STEREO SBD (40:37)
1. Smoke On The Water 2. Street Of Dreams 3. Long Live Rock'n Roll 4. Man On The Silver Mountain 5. Lazy 6. Since You Been Gone 7. Perfect Strangers 8. Woman From Tokyo 9. Burn 10. Outro