
RAINBOWの「DOWN TO EARTH」リリースに伴う1980年初頭のヨーロッパツアーより、マニアの間ではレア曲「Makin’ Love」が演奏された事で有名な、あのフランス・グレノーブル公演が、新たに発掘された上位オーディエンス・マスターを用いて音盤化! 既発で知られるショウの音源ではありますが、より高い鮮度とパンチ力ある音像が封じ込められた本作は、全てのRAINBOWファン必聴です!’80年1月17日からスタートしたヨーロッパツアーはドイツを中心にサーキットされ、オランダやベルギー、スイスなどは単発に近い形でショウが行われました。フランスではドイツの全10公演に次ぐ回数のライヴがブッキングされ、1月26日と27日、本ライヴが収められた2月9日に、パリ公演が行われた2月12日と、計4公演が披露されています。ツアー前半からは「DOWN TO EUROPE」や「LOST IN BREMEN」といった名音源が知られているものの、2月以降のヨーロッパツアーは目ぼしい音源が限られており、フルセットでショウを楽しめる本音源の登場は、特に後追いのファンほど嬉しいでしょう。テーパーとステージの距離感はあるものの、元となったマスターの鮮度が高いおかげで、既発では聴き取りづらかった演奏もかなりはっきりとした輪郭を帯びて再現されています。ギターやドラムにかき消されそうだったグラハムのヴォーカルも明瞭な存在感をもっており、バンドのアンサンブルもきちんと掴めます。もちろん全編に渡ってリマスターが施され、割れ気味でヒスも目立った過去の音源から、聴き易さでは大きな前進を見せています。ポップス時代では無かったツアーの連続により1月末のライヴでは疲労も感じられたグラハムのヴォーカルも、この日は好調さを取り戻しており、「Eyes Of The World」・「Love’s No Friend」ともに素晴らしいパフォーマンスを聴かせてくれます。特に「All Night Long」後半における観客とのコール・アンド・レスポンスでは、聴き手の息まで苦しくなりそうな”無茶振り”をして、唯一無二のグラハムらしさを存分に見せつけています。ポップス畑で培われたグラハムのロマンティシズムが、ロニーとは異なる色合いを曲想に与えた「Catch The Rainbow」は、リッチーが聴かせる前半のクリアなトーン、爆発的なクライマックスの対比も素晴らしく、ライヴでも大きな見せ場になっています(残念ながら曲のラスト部分はマスターの都合によりフェイドしています)。さらにこの日はリッチーもノリが良く、「Lost In Hollywood」の後半では普段と違うフリーソロを挟み込み、「Beethoven 9th」でもキレのあるプレイを聴かせてくれます。ドライヴ感に満ちた「Man On The Silver Mountain」でもバンドは素晴らしい一体感で演奏を組み立てており、その聴き応えは最高のものがあります。バンドとリッチーの息が合ったプレイは「Blues」でいよいよ冴え渡り、その結果が即興の「Makin’ Love」として形になったのでしょう。この曲がリハーサルに無いアドリブであろう事は少々危うげなグラハムの歌唱からも明らか(ワンコーラス目は歌えていますが、途中で歌詞に詰まっています)。それでもドン、コージー、ロジャーら各メンバーのプレイはしっかり付いて来ており、それなりにきちんとした形にはなっています。ラストはグラハムのソロ曲「Will You Still Love Me Tomorrow?」から流れ込む「Long Live Rock’N’Roll」が最高の盛り上がりを演出し、ショウは怒涛のようなエンディングを迎えます。約83分の収録時間ながら、パワフルな演奏だけでなく、現時点ではこのワンテイクでしか聴けない貴重なレア曲と、本音源も単品リリースされているアイテムと変わらない、いやそれ以上の充実したライヴを楽しめます。バンドの勢いがピークに達していたヨーロッパツアーの貴重な一コマを、この機会にどうぞお楽しみください。
Live At parc Des Expositions Alexpo Hall, Grenoble, France 9th February 1980.
Disc 1
1. The Land Of Hope And Glory 2. Countdown/Over The Rainbow 3. Eyes Of The World 4. Love’s No Friend 5. Brandenburg Concert/Greensleeves 6. Since You Been Gone 7. Over The Rainbow 8. All Night Long 9. Catch The Rainbow
Disc 2
1. Keyboards Intro. 2. Lost In Hollywood 3. Guitar Solo 4. Beethoven 9th 5. Keyboards Solo 6. Drums Solo incl. 1812 Overture 7. Lost In Hollywood (reprise) 8. Guitar Solo 9. Lazy 10. Man On The Silver Mountain 11. Blues 12. Makin’ Love 13. Will You Still Love Me Tomorrow? 14. Long Live Rock’N’Roll
Ritchie Blackmore – Guitar Graham Bonnet – Vocals Cozy Powell – Drums Roger Glover – Bass Don Airey – Keyboards