
最新の英国ライヴアルバムがリリース決定です。本作に収められているのは「2016年6月30日マンチェンスター公演」。当店では、ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラとの共演盤『ROYAL ALBERT HALL 2016』が大人気となっておりますが、本作はその翌日で、バンドのみの通常コンサート。本作は、そのマンチェスター公演に立ち会った録音者本人から譲られた、どこにも出回っていないオリジナル・マスターです。「1年前なのに最新?」と思われるかも知れませんが、実は現在HEARTは休業中。この夏はアン・ウィルソンがソロツアーを行っており、HEARTとしての活動はないのです。そんなメモリアルなショウを収めた本作は、実に素晴らしいオーディエンス・サウンド。「まるでサウンドボード」というタイプではありませんが、端正な楽音が真っ直ぐ届き、空気感も極めてクリア。透き通るような透明感でディテールまでクッキリと感じ取れるサウンドなのです。実は、このサウンドがもの凄く重要。それも「英国ライヴ」というのが大きいのです。その辺をご理解いただくため、(ちょっと長くなりますが)2002年に活動を再開させてからのライヴ状況を振り返ってみましょう。
・2002年:北米(33公演)・2003年:北米(43公演)・2004年:北米(56公演)+欧州(10公演)・2005年:北米(7公演)・2006年:北米(16公演)・2007年:北米(25公演)・2008年:北米(43公演)・2009年:北米(42公演)・2010年:北米(46公演)・2011年:北米(69公演)+オセアニア(7公演)・2012年:北米(54公演)
・2013年:北米(73公演)・2014年:北米(69公演)・2015年:北米(70公演)+ニュージーランド(3公演)・2016年:北米(66公演)+英国(4公演)←★ココ★
これが、この15年間の歩み。急ぎ足でまとめたので公演数はいい加減なところもありますが、北米への偏りは一目瞭然。大洋を渡ったコンサートと言えば、オセアニアとヨーロッパがわずかにあるだけ。そう、本作の英国公演は2004年以来となる12年ぶりだったのです。本作のサウンドは、そんな12年ごしの感慨を噛みしめるような観客達の息づかいをしっかりと伝えてくれるのです。大騒ぎにまみれた録音では(決して!)ないのですが、1曲1曲が終わるごとに噛みしめるような喝采が胸を突く。アンも「英国に戻ってきたよ!」と繰り返すのですが、それに対する感激がリアルに伝わるのです。この感慨が私たち日本人にはやたら眩しい。何しろ、2001年の来日ではビートルズのトリビュートでアンだけでしたし、それ以前となると大ヒット時代の1994年まで遡らなくてはいけない。もし、再来日が実現したとしたら、そのときの自分の喜び、奇跡の現場ムードを仮にでも味わうことができるのです。このショウは『BEAUTIFUL BROKEN』発売の約1週間前。新曲と70年代-80年代レパートリーを交互に並べたショウも特徴的ならクリア・サウンドもバツグンです。しかし、それ以上に空気感に感動する1枚、他のいかなる録音出も味わえない胸に迫るライヴアルバムなのです。今なお、力強い美声で轟く「Crazy On You」「Barracuda」の2連発。そして、アンコールのLED ZEPPELINラッシュ……。オーディエンス録音だからこそ、“その現場”に立ち会える。想いを共にする観客達と一緒にいられる。待って待って待ち焦がれて、もうあきらめてしまったことさえ想い出になってしまった。
Live at O2 Apollo Manchester, Manchester, UK 30th June 2016 TRULY AMAZING/PERFECT SOUND(from Original Masters) (77:07)
1. Intro 2. Magic Man 3. What About Love 4. Beautiful Broken 5. Sand 6. These Dreams 7. Two 8. Straight On 9. Sweet Darlin' 10. Kick It Out 11. I Jump 12. Crazy on You 13. Barracuda 14. Immigrant Song 15. No Quarter 16. Misty Mountain Hop
Ann Wilson - vocals Nancy Wilson - vocals, rhythm guitar, keyboards Ben Smith - drums Craig Bartock - lead guitar Dan Rothchild - bass guitar Chris Joyner - keyboards