
結成40年を迎え、来年はデビュー40周年事業に乗り出すTOTO。そんな彼らの最新ライヴアルバムがリリース決定です。本作に収められているのは、現在進行中の“AN EVENING WITH TOTO 2017 TOUR”の一幕。「2017年8月4日ミゼルファート公演(デンマーク)」のオーディエンス・アルバムです。まずは、いつものようにツアーの全体像からショウのポジションをイメージしてみましょう。
【AN EVENING WITH TOTO 2017 TOUR】・6月2日-7月1日:北米#1(20公演)・7月26日-8月9日:欧州#1(9公演)←★ココ★・8月23日-9月16日:北米#2(14公演) 【40 TRIPS AROUND THE SUN 2018】・2月11日-4月8日:欧州#2(35公演)
これが現在までに公表されているツアーの概要。本作のミゼルファート公演は「欧州#1」7公演目のコンサートです。今週は“AN EVENING WITH TOTO 2017 TOUR”からの傑作アルバム『TORRINGTON 2017』『TAMMISAARI 2017』がリリースされますが、本作は後者の姉妹作でもあります。もちろん、同じ「欧州#1」の傑作録音なわけですが、それ以上にこの2作は同じ録音家の作品でもある。やはり、テーパー本人から直接譲られたマスターをダイレクトにCD化したものなのです。そして、同録音家コレクションだけにリッチな特級サウンドも酷似している。実のところ、最初は2本併せた4枚組としてお届けすることも検討されていましたが、そうはならなかった。その理由はノイズ。「Hold The Line」や「Rosanna」などに、まるでIEMsの受信ミスのようなノイズが散見した。これは録音時点で発生したもので、テーパー自身が「なぜ入ったんだろう?」と頭を捻っているのです。わずかとは言え、ノイズが入る録音を通常リリースはできないわけですが、それを差し引いても本作のサウンドは素晴らしい。『TAMMISAARI 2017』の解説でも触れましたが、かの傑作は「欧州#1」の最高傑作とも目されている名録音。それに酷似しているというだけでも相当なもの。いや、このノイズさえなかったら、本作こそがツアー最高傑作となったに違いない……そんなレベルの艶やかなサウンドが美しいのです。その美音に加え、もう1点捨てがたいのは「Chinatown」。現時点の最新作『TOTO XIV』からのナンバーですが、この曲が演奏されるようになったのは今年に入ってから。昨年の来日公演では聴けず、『TAMMISAARI 2017』にも(ナゼか)演奏されませんでした。つまり、本作は傑作『TAMMISAARI 2017』の姉妹編と言うだけでなく、唯一欠けていた欠点を(酷似した美音で)補ってくれるサブ・テキストでもあるのです。 いくばくかノイズが入るとは言え、特級のリッチ・サウンドで美味しいグレイテスト・ヒッツが味わえる喜びは代え難い。
Live at Hindsgavl Slot, Middelfart, Denmark 4th August 2017 PEREFCT SOUND
Disc 1(63:57)
1. Intro 2. Only the Children 3. Hold the Line 4. Afraid of Love 5. Lovers in the Night 6. Pamela 7. I'll Be Over You 8. Chinatown 9. Great Expectations 10. Red House 11. Stop Loving You
Disc 2(50:43)
1. Band Introductions 2. 99 3. The Muse 4. Home of the Brave 5. Rosanna 6. I'll Supply the Love 7. Africa
Shannon Forrest - drums Lenny Castro - percussion Steve Lukather - vocals, guitars David Paich - vocals, keyboards Joe Williams - vocals Steve Porcaro - keyboards Shem von Schroeck - bass Warren Ham - saxophone, vocals