
衝撃のサウンドボード・アルバムがリリース決定です。その衝撃作とは1979年のスタジオ・リハーサル。70年代VAN HALENの極上サウンドボード・アルバム『WICHITA 1978』『TUCSON 1979』がリリースされますが、本作もまた同じルートで発掘されたもの。詳細な日時・場所は不明なものの、『伝説の爆撃機』に伴う“WORLD VACATION TOUR 1979”のためのツアー・リハを収録したステレオ・サウンドボード音源です。リハーサルと言うと曲を覚える練習シーンから本番さながらのゲネプロまで多種多様ですが、本作はどちらかというと後者に近い。完全なフルショウの通しリハではないものの、いわゆる練習感はまるでなく、1曲1曲の熱の入れようは本番ばり。ショウの流れや細部を確認するというよりは、本番に向けて互いの呼吸感を身体に染み込ませているリハーサルです。そんなリハを伝えるクオリティがまた凄い。異様なほどのダイレクト感が爆発する卓直結サウンドボードなのです。実のところ、『WICHITA 1978』『TUCSON 1979』ほど端正ではなく、あまりのド迫力にオーバーピークや歪みも見受けられる。オフィシャル代わりになるようなタイプではないのですが、だからこそ破裂するような演奏が強烈。あまりにも苛烈な生演奏でありながら、スタジオ録音のように事細かに感じられるのです。そして、その上でリハーサル現場ならではのムードも美味しい。「You're No Good」の後ではエディが「休もうぜ。ハンバーガー食ってくるよ」と言って中断したり、ドラムやベースのサウンドチェックやテープが止まるキュル音が生々しかったり。“WORLD INVASION TOUR 1980”でステージ披露されるジミー・リードのカバー「Bright lights, Big City」も演奏されるのですが、このツアーでは演奏する気がなく極めてリラックス。その最後にはリール・レコーダーを探すような会話も入っている。もしかしたら、次作『暗黒の掟』でレコーディングするか迷っていたのかも知れない……。そんな妄想をさらに掻き立てるのは後半の「Guitar Solo Jam/Sound Check」や「Acoustic Jam Home Demo」。苛烈なバンド演奏とは打って変わり、エディが前者はエレキで、後者はアコギでフリーキーに弾いているのですが、何気ない弾きっぷりの中に妙技が散りばめられる。たまたま練習を耳にしたテッド・テンプルマンがレコーディングを進言して「Eruption」になったという逸話がありますが、テッドが聞いていた練習はこんな感じだったのかも知れない……。そんな妄想にまで駆られる裏舞台が脳みそ直結サウンドで描かれていくのです。さらにボーナストラックとして、サウンドチェックを5テイク収録。こちらはさらにルーズにドラムやベースを鳴らしており、ギターも少し入ります。リハーサルでありながら強烈な演奏ぶりは、さすが1979年のVAN HALEN。そんな演奏とリハならではの空気感を約70分に渡るド直結サウンドボードで味わえる秘宝アルバムです。スタジオ・アルバムともライヴ・コンサートとも違う空間をメンバー達と共有できる1枚。
Unreleased Studio Recording STEREO SBD (69:09)
1. Running With The Devil 2. On Fire 3. Bass 4. Your No Good 5. Talking "Let's take a break so I can eat my burger" 6. Bass/Drums 7. Bright lights Big City 8. Somebody Get Me a Doctor 9. Light up the Sky 10. Dave Talks 11. Dance the Night Away 12. Beautiful Girls
13. Eddie Guitar Solo Jam/Sound Check 14. Eddie Acoustic Jam Home Demo
Bonus Tracks 15. Sound Check #1 16. Sound Check #2 17. Sound Check #3 18. Sound Check #4 19. Sound Check #5
STEREO SOUNDBOARD RECORDING