
“ロスト・クインテット”期を代表する名演として名高い1969年11月5日ストックホルム公演の名盤「SWEDISH DEVIL」のリニューアル・ヴァージョンがここに。過去よりあまりに有名なこの日のライブは、2013年3月にはオフィシャル盤ボックスにてリリースされる運びとなったものの、まず収録曲が不完全で中途半端な内容になっており、しかも音質さえ、オフィシャル・レベルのクオリティーにはなっておらず、多くのマイルス・ファンが失望することに。そこで再度登場した本タイトルは、まず2009年にヨーロッパのラジオ局で再オンエアーされた音源をマスターとし、よって1990年代の放送音源からのカセット・テープ・マスターだった過去流通アイテムと比較してもそのクオリティーの向上は顕著で、レンジ幅も広く、ダイナミックな原音の質感と輝きを最大限に活かしたピュア・サウンドにて収録。 さらにこれまでのものと異なり放送アナウンスのMCが一切収録されていないのも嬉しいところ。そしてDisc:1が昼の部、Disc:2が夜の部に分かれており、特に2度プレイされる”Bitches Brew”などは前半はアコースティック、後半はエレクトリック・ヴァージョンとなっており非常に珍しい展開。他にもチック・コリアのフェンダー・ローズから繰り出すフリーフォームなプレイ、昼の部の”Nefertiti”の完璧な新アレンジ、そして何より強靭なリズムに乗ったマイルスのちびるくらいにカッコ良いペット。激動の70年代を控えたこの時期ならではのスゴさがここに。オフィシャル「1969 Miles」をも越え、「Four&More」や「We Want Miles」をミクスチャーし、「Get Up with It」を散りばめたようなこのマイルス・ワールド、これを聴かずしてロスト・クインテットもこのあとの70年代も語れない至宝的作品が再び。
Disc One : 01. Bitches Brew 02. Paraphernalia 03. Nefertiti 04. Masqualero
[at Folkets Hus, Stockholm, Sweden, 5th November 1969 /Early Show : soundboard recording]
Disc Two : 01. Directions 02. Bitches Brew 03. This 04. It's About That Time 05. No Blues 06. The Theme
[at Folkets Hus, Stockholm, Sweden, 5th November 1969 /Late Show : soundboard recording]
◇MILES DAVIS (tpt) WAYNE SHORTER (ss, ts) CHICK COREA (el-p) DAVE HOLLAND (b, el-b) JACK DeJOHNETTE (dr)