
衝撃だったIEM(イン・イヤー・モニター)アルバム『BUDOKAN 2017 : IN EAR MONITOR RECORDING』。あの見目麗しいサウンドボード音声を活用したマトリクス・アルバムがギフト・リリース決定です。もう、この一言ですべてを語り尽くしているわけですが、毎週隅々までお読みいただいている方ばかりではない。まずは、本作の背景となる『BUDOKAN 2017 : IN EAR MONITOR RECORDING』から話を始めましょう。この『BUDOKAN 2017 : IN EAR MONITOR RECORDING』とは、先日リリース。ネットに登場した「2017年4月25日:日本武道館」公演のIEM録音だったのですが、強烈だったのはクオリティ。通常、電波を傍受するIEMは不安定になりがちで、音切れや受信ノイズが付きものです。ところが、今回のIEMにはそんな欠点がまるでない。ノイズレスで艶やなサウンドボード音声がたっぷりと、切れ目なく貫く驚異の録音だったのです。『BUDOKAN 2017 : IN EAR MONITOR RECORDING』は、そんなIEMを生のまま未加工でお届けした1本でした。しかし、いかにノイズレス&シームレスとは言っても、IEMには避けられない宿命がある。それは「作業用ミックス」の荒っぽさです。PAから出力される現場のサウンドは、観客に届けるために精緻を凝らした芸術音ですが、IEMはバンドメンバーやスタッフが進行を把握するためのもの。そのため、全体の美しさは度外視され、リズムが分かりやすい音、曲の入りが掴みやすい音に特化されている。超絶にクリアではあっても、基本的に美意識の欠けたサウンドなのです。それを克服したが本作。超絶ビビッドなIEMにオーディエンス録音をマトリクスさせ、PAから吐き出されるバンドの美意識と現場観客の臨場感を融合。「克明で、しかも美しい」を実現した1本なのです。ただし、マトリクスは何でも重ねれば良くなるというものでもありません。IEMに不足した要素をキチンと補えなくてはいけませんし、バランスを間違えたら音同士が喧嘩してしまう。そこで、今回はオーディエンス録音も厳選しました。使用したのは今回発登場となる「C1ブロック」録音。これまでご紹介してきたオーディエンス・アルバムは「A・Bブロック」がメインでしたが、本作はそれより一歩引いたポジションなのです。実は、ここもポイント。オーディエンス単体のアルバムであれば、激近席のダイレクト感が重要になりますが、そこはシームレス&ノイズレスIEMがすでに押さえている。むしろ、足りないのは丸出しの“芯”を彩る鳴りと全体のバランス感覚、それに臨場感。ご提供いただいた無数のマスターの中から、それにピッタリな録音が本作の「C1ブロック」録音だったわけです。そんな本作から流れ出るショウは、ここまでご説明した通り。あの直球サウンドボードの素晴らしさはそのままに、荒っぽいディテールをオーディエンス録音の鳴りがコーティング。詳細・克明でありながら、同時に美しさを湛え、さらに東京ドームならではの巨大なスペクタクルに囲まれる。オフィシャルとは違う、かといってオーディエンス録音・IEM録音単体とも異なる、3次元アルバムになっているのです。強力無比なIEMマスター、そしてそこに“美意識”を流し込む特性オーディエンス録音。当店では、これまでも優秀・強力なオーディエンス録音を多数ご紹介してきましたが、単に「良い音同士」を重ねてもこの美しさは生まれない。トータルで選び、磨き抜いた1本。すでに味わい尽くした“2017年の日本武道館”の、新たなる音世界。
Live at Budokan, Tokyo, Japan 25th April 2017 ULTIMATE SOUND Matrix: In Ear Monitor Recording & Original Audience Recording
Disc 1 (65:44)
01. Intro 02. A Hard Day's Night 03. Jet 04. Drive My Car 05. Junior's Farm 06. Let Me Roll It 07. I've Got A Feeling 08. My Valentine 09. Nineteen Hundred And Eighty-Five 10. Maybe I'm Amazed 11. We Can Work It Out 12. Every Night 13. In Spite Of All The Danger
14. Love Me Do 15. Blackbird 16. Here Today
Disc 2 (64:48)
01. Queenie Eye 02. Lady Madonna 03. I Wanna Be Your Man 04. Magical Mystery Tour 05. Being For The Benefit Of Mr. Kite! 06. Ob-La-Di, Ob-La-Da 07. Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise) 08. Back In The U.S.S.R. 09. Let It Be 10. Live And Let Die 11. Hey Jude
12. Yesterday 13. Hi, Hi, Hi 14. Golden Slumbers 15. Carry That Weight 16. The End