
早くも大成功を収めた今回のアルバム・リリースに際してのプロモーション活動は本当に精力的。元々ワーカホリックなポールからすると面目躍如といったところでしょうが、それでいて今のメディアを意識した露出が我々を楽しませてくれます。1999年以来となるキャバーン・クラブでのギグを実現しただけでなく、6月に人気番組「CARPOOL KARAOKE」に出演して車の中で熱唱してみせ、なおかつ番組用にバーでのサプライズ・ギグまで敢行。そこで初めてニューアルバム「EGYPT STATION」収録曲が披露されて話題となったのは記憶に新しいところ。さらにポールは7月になると音楽配信サービス用にスペシャル・ギグも収録。ニューアルバムがリリースされた現在、そのプロモーション的に配信されています。とは言っても「EGYPT STATION」からの曲は「Fuh You」だけで後は往年の名曲だけという内容がいかにも配信向けらしい解りやすさ。「One After 909」や「Got To Get You Into My Life」といった曲は三年前の武道館がそうだったようにギグならではの選曲だといえ、実際に日曜に行われたばかりの「FRESHEN UP」ツアー初日では演奏されていません。今回リリースのグランド・セントラル駅でギグ映像と同様に太っ腹なギグ音源の配信と言えますが、駅の時と違いこちらのギグは7月に行われたせいもあってか、オープニングの「A Hard Day’s Night」などはあからさまにポールの声が本調子でないのですが、その後はエンジン全開となってくれるので一安心。今ではすっかり普及した感のある音楽配信サービスではありますが、逆に配信だけというのが物足りないのは事実。若い人たちならそれで満足なのでしょうが、我々からするとねえ(笑)。そこはやはり盤で持っていたい、あるいは盤で聞きたいというもの。それがギグを捉えたステレオ・サウンドボード録音ともなればなおさら。そんなマニアの声に応えたのがこのアイテム。配信というシステムのせいか全体的にネットっぽい質感、特にシンバルの浮き立った感じをイコライズにて緩和。その点も我々には好ましく聞けることでしょう。まだ7月の収録であったということから、セントラル駅のような来日公演の余裕に最適なアイテムとはちょっと違うと思いますが、それでもポールが配信用に収録したギグをステレオ・サウンドボード録音で気軽に聞けるのは魅力的。
Live in Studio 2 at Abbey Road Studios, London, UK 23rd July 2018 STEREO SBD (54:57)
1. A Hard Day's Night 2. One After 909 3. Drive My Car 4. Come On To Me 5. I've Got a Feeling 6. I've Just Seen a Face 7. Love Me Do 8. We Can Work It Out 9. My Valentine 10. 1985 11. Lady Madonna 12. Got to Get You Into My Life 13. Fuh You 14. Ob-La-Di, Ob-La-Da
15. Back in the U.S.S.R 16. Birthday 17. Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise) 18. Helter Skelter
STEREO SOUNDBOARD RECORDING