デンマークの歌姫サンネ・サロモンセンとコージー・パウエルのスタジオ・セッション音源が、ファンの皆さんのリクエストにお応えし、再びリリース決定です! 本音源はオリジナルのCDタイトルがリリースされた2003年だけでなく、まさかのリリースが実現した2010年と、いずれもリリース直後に完売。マニアの間で「最も入手困難な”コージー・テープス”タイトル」とまで言われています。未聴の方には今回のチャンスをお見逃しなく、ぜひゲットして頂きたいと思います!この音源が収録された1987年当時は、EMERSON, LAKE & POWELLがキース・エマーソンとグレッグ・レイクの衝突で空中分解した直後。コージーはフリーランスの状態で、レイ・フェンウィックとのFORCEFIELDや、CINDERELLAの「LONG COLD WINTER」など、主にプロジェクトやセッションへと活動の場を求めていました。このサンネ・ソロモンセンとのセッションもそのひとつ。サンネが当時製作中だったアルバム「NO ANGEL」では、EMERSON, LAKE & POWELLでもプロデューサーだったトニー・タヴァナーが関与しており、コージーはその縁で協力したものと思われます(ニール・マーレイは恐らくコージーの紹介で参加したのでしょう)。多種多様なコージーのセッション活動でも、女性ポップ・シンガーとのセッションは極めて異色。職人らしく相手のカラーに合わせつつも、コージーやニールらしさが自然とにじむ楽音は、ファンにとって非常に興味深いでしょう。本作ではコージー所有のテープから、リハーサル・テイクを6曲分、オフィシャル級のステレオ・サウンドボード録音で収録。このテープが出現しなければ誰もが知る事は無かったであろう、奇跡的な30分間を堪能できます。サンネの音楽は本来ポップスに分類されるのでしょうが、ここで聴けるサウンドはほとんどハードロック。硬質なビートで全体を引っ張るコージーのプレイは1曲目の「Good For You」から躍動感に溢れています。盟友ニール・マーレイと共に織り成すリズムはもちろん、リフやバッキング、ソロまで鋭いエッジを響かせるギター、そしてロックン・ソウルな歌声を聴かせるサンネの歌声も素晴らしい。優れた音質と楽曲の完成度も相まって、サンネの楽曲を知らない人ですらすんなりと聴き込めるでしょう。“コージー・テープス”のベスト「BEST OF THE TAPES」にもセレクトされた「Come Dance With Me」は白眉のテイクです。サンネのファンキーでパワフルな歌声、サウンドをタイトに引き締めるコージーのプレイは、楽曲を大変魅力的にしています。サンネは「It’s Over (For Your Love)」や「Bogus Town」でも良く通るソウルフルなヴォーカルを聴かせており、聴き手は思わず耳を惹き付けられるはず(サンネが「Bogus Town」の演奏後につぶやく「Very Nice」の一言は最高です)。ラスト2曲はどちらも未発表のまま終わった幻のナンバー。「Out Of Darkness」のストレートなポップ・ロックのメロディ、バラード「Baby Doll」は’80年代後半のムードや空気すら漂わせます。全体のバンドアンサンブルも秀逸であり、コージー・ファンならサンネを知らなくても、思わず聴き入ってしまうはず。未だこの音源を聴いた事がない、という方にこそ是非お楽しみ頂きたい30分間です。コージーの多彩なセッションの魅力を浮き彫りにする一本がリリース決定です!
Studio Session Tracks Recorded In London 1987
1. Good For You 2. Come Dance With Me 3. It’s Over (For Your Love) 4. Blues (Bogus Town) 5. Out Of Darkness (unreleased track) 6. Baby Doll (unreleased track)
Sanne Salomonsen – Vocal Mats Ronander – Guitar Aske Jacoby – Guitar Cozy Powell – Drums Neil Murray – Bass
STEREO SOUNDBOARD RECORDING