2016年ジャバン・ツアー初日となる、11月21日東京オーチャード・ホールでのライブを、バンド・メンバーがステージ上で使用していた、モニタリング用非圧縮のマルチ・イヤーモニター・ソースによるライン音源と、フロント・ローからのデジタル・オーディエンス・マスターを、完全フル・マトリックスし、コンプリートしたタイトルがここに。まず同レーベルからリリースされる他の来日公演ともに、もうおなじみのとなった完全フル・マトリックス盤によるもの。そして各種IEMマトリクス音源も、近年さらに使用機材・マスタリング環境といった、音質面を左右する重要なファクターが飛躍的な進化を遂げたことにより、今回も完全にステレオ・サウンドボード音源レベルのクオリティーにて。そしてメンバーそれぞれが使用する各々ミックス・バランスの異なる複数のIEMソースと、オーディエンス・ソースを絶妙のバランスでステレオ・ミックスしたサウンドは、ボーカルはもちろん、バンド・サウンドも完璧にセパレートな定位で収録しており、当然耳障りなオーディエンス・ノイズなども皆無。よってオフィシャル・リリースが無いかぎりは、間違いなくベストと断言できる決定盤アイテム。そしてセットリストも海外公演では『ドラマ』の完全再現が話題となった中、日本では3曲に抑えられ、代わりに『イエスソングス』パートが設けられ、また海外でも目玉だった『海洋地形学』のパートから、2つの大曲「神の啓示」と「儀式」はキチンとフル演奏されるという、日本ならではのセットは注目すべきところ。なお、「神の啓示」と「儀式」の合間を「古代文明」からの「Leaves Of Green」で繋ぐという構成で、この約1時間のパートが日本で演奏されるのは今回が初めてというのも要チェック。 また一時手術のために休養していたアラン・ホワイトも帯同し、「儀式」のパーカッション・パートやアンコールなどの部分的な出演ながら、元気な姿が観れたことはファンとしても嬉しいかぎり。
Disc One -1st Set- 1. Opening Film (Onward) 2. Intro (The Young Person's Guide to the Orchestra) 3. Machine Messiah 4. White Car 5. Tempus Fugit 6. I've Seen All Good People 7. Perpetual Change 8. And You and I 9. Heart of the Sunrise
Disc Two -2nd Set- 1. The Revealing Science of God (Dance of the Dawn) 2. Leaves of Green 3. Ritual (Nous Sommes du Soleil) –encore- 4. Roundabout 5. Starship Trooper
[at Orchard Hall, Tokyo, Japan 21th November 2016 : Multiple IEM Sources + EX-Audience Source = Matrix Recordings]
Steve Howe - guitar, vocals / Geoff Downes - keyboards, vocals / Alan White - drums / Jon Davison - vocals, acoustic guitar, percussion / Billy Sherwood - bass, vocals / Jay Schellen – drums