
2CD『LONG BEACH 1977 FINAL NIGHT』は、初登場にして究極のマスター・サウンドを誇る決定盤です。その解説でも触れましたが、ロング・ビーチ公演は全3回で、そのうち2公演目には伝統的な名録音が知られてきました。そこで、新発掘を祝うボーナスとして伝統サウンドをオリジナルLPから復刻したライヴアルバムをお贈りします。そんな本作は、アンダーグラウンド音源史に名を残す名作『LONG BEACH ARENA 8-12-77(Looking Out For #1)』の復刻盤。「1977年8月12日ロング・ビーチ公演」のオーディエンス・アルバムです。2CDもマスター・ダイレクトの威力を見せつけるサウンドでしたが、本作もまた長年大定番の座を守り通しただけはある素晴らしさ。その透き通るようなクリアさ、胸を張って「まるでサウンドボード」と呼びたいダイレクト感は、今の耳にも鮮烈です。本作にはアナログ起こしのスクラッチ・ノイズもあるのですが、それさえも懐かしい。もちろん、記憶を呼び覚ますのはサウンドだけではない。そのクオリティで描かれるライヴがもう、記憶中枢を刺激しまくる。当時はオーケストラ共演の公式盤『IN CONCERT』くらいしか“WORKS TOUR”に触れる術はなく、本作の登場によって「実はトリオ公演も素晴らしい」と知ったものです。かび臭い店内の光景と、ターンテーブルに乗せるまでの胸の高鳴り。そうして流れ出るサウンドの見事さにサウンドボードと信じて疑わず、アナログ1枚という約50分の短さまでもが恨めしかった……あの日々の記憶が感情丸ごとまざまざと蘇るのです。2CDのマスター・サウンドも素晴らしいですが、本作のLPサウンドもまた胸に染みる。EL&Pを、アンダーグラウンド音源を愛し続けたからこそ出逢えた新発掘。そんな新たな出会いだからこそ、伝統の音にも触れていただきたい。あの頃のトキメキを思い起こしていただきたい。
Live at Long Beach Arena, Long Beach, CA. USA 12th August 1977
Taken from the original LP "Long Beach Arena 8-12-77 Looking Out For #1"(Dragonfly Records, EMER.) (50:27)
1. Karn Evil 9 1st Impression Pt. 2 2. Hoedown 3. Tarkus 4. Take a Pebble 5. Piano Concerto No. 1 1st movement 6. Take a Pebble (Conclusion) 7. C'est la Vie 8. Lucky Man 9. Knife Edge