
本作に収められているのは「1978年7月2日ヘムステッド公演」。まずは、本作のポジションをツアー概要から確認しておきましょう。
・4月29日-5月15日:UK(13公演) ・6月23日-8月8日:北米#1(22公演)←★ココ★ ・9月1日-11日:北米#2(3公演)・9月18日-10月8日:北米#3(8公演)・11月9日:北米#4(1公演)
これがオリジナルU.K.のツアー概要。本作は「北米#1」にあたります。当店では、1978年ツアーから数多くの名作・傑作をお届けしてきましたが、本作はその中でもかなり初期のもの。先日リリースされたサウンドボード・アルバム『EL MOCAMBO 1978: REEL MASTER』の次に古く、当店のオーディエンス・アルバムでは最古のものになります。そんな本作のクオリティは、実に素晴らしいオーディエンス・サウンド。この1978年ツアーは名録音の奇跡的な名産地ではありますが、その中でもかなり上位。さすがに究極的なサウンドボード・アルバムである本編プレスCDには及びませんが、クリアでビビッドな楽音は「まるでサウンドボード」と呼ぶに相応しい。ジョン・ウェットンのブリブリ・ベースはもとより、ビル・ブルーフォードの妙技も、エディ・ジョブソンのヴァイオリンも超詳細。「The Only Thing She Needs」等でわずかに耳障りな会話も飛び込んでますが、楽音の美しさ、クリスタル・クリアに透き通った空気感のライヴアルバムなのです。そのサウンドで描かれるショウは、北米ツアーを攻略せんとする勢い溢れる熱演。『EL MOCAMBO 1978: REEL MASTER』とは違ってすでに「後期セット」に代わっていますが、当時未発表の新曲「The Only Thing She Needs」も披露されており、ブートレッグならではのホールズワース・バージョンが楽しめる。そして、何より初期らしさを感じさせるのが演奏のパッション。本作は4人がガッチリと四つに組んだアンサンブルの名演を繰り広げるのです。
本作はツアー初期。本編が頂点ステレオサウンドボードなら、本作は極上オーディエンス。本作1本でも素晴らしいライヴアルバムではありますが、あらゆる意味で対照的な2本を併せることで“オリジナルU.K.”の真価を浮かび上がる豪華セットです。短い歴史とは言え、その中で確実に進化・変化していった“オリジナルU.K.”。その初期と最末期。
Live at Calderone Concert Hall, Hempstead, NY. USA 2nd July 1978 (46:19)
01. Intro 02. Alaska 03. Time To Kill 04. The Only Thing She Needs 05. Forever Until Sunday 06. Thirty Years 07. By The Light Of Day 08. Presto Vivace 09. In The Dead Of Night 10. Caesar's Palace Blues