
素晴らしいショウと共に、多数の名録音を日本に残していった“YES Featuring Jon Anderson, Trevor Rabin, Rick Wakeman(以下「YES ft. ARW」)”。その最終公演を収めた極上ライヴアルバムの登場です。本作に収められているのは「2017年4月24日:名古屋市民会館」公演。今回のジャパンツアーからは、すでに大量のライヴアルバムが登場しており、今週は最高傑作アルバム『AMAGASAKI 2017(Virtuoso 358/359)』も同時リリース。ここで、各日の頂点録音を整理してみましょう。
・4月17日:オーチャードホール『TOKYO 2017』 ・4月18日:オーチャードホール『TOKYO 2017』 ・4月19日:オーチャードホール『TOKYO 2017』 ・4月21日:あましんアルカイックホール『AMAGASAKI 2017』 ・4月22日:広島クラブクアトロ ・4月24日:名古屋市民会館 【本作】
以上、全6公演。当店では、広島公演以外の5公演をライヴアルバムでレポートできることになりました。そして、本作こそが最終名古屋公演の頂点録音なのです。のクオリティは、まさに極上。何しろ、本作をモノにしたのは、かの名匠“西日本最強テーパー”氏。西日本のあらゆるライヴスペースを知り尽くし、“現場よりも良い音で録る”と噂される現代の名録音家です。当店では、“最強”氏の作品を数限りなくお届けしておりますので、ほとんどの方がすでに何作も耳にされているのではないでしょうか。本作もまた、その名匠の名声に相応しい逸品なのです。実際、本作から流れ出る“美のサウンド”には、言葉を失う。極太にしてディテールまで鮮やかな楽音を「まるでサウンドボード」と言ってしまうのはカンタンですが、それだけでは終わらないリッチな“鳴り”が染み渡る。もう何度も「YESミュージックにはオーディエンス録音が似合う」と繰り返していますが、その意味がカタチに変わったよう。美声コーラスの降り注ぎ感、煌びやかなキーボードの荘厳な響き、その両者をキリッと引き締めるシャープなギター・サウンド。その総てが理想的に鳴る“客録の見本”のような1作なのです。しかし最強”氏の録音テクニックはいつも通りの冴えを聴かせているのですが、残念ながら近くに大騒ぎする外人がいる。目の前にジョン・アンダーソンがいるのですから興奮するなと言うのは酷な話ではあるものの、録音が高度で美しいからこそ、気になってしまうのです。2つめはセットリスト。東京3公演+尼崎公演はフルショウだったのですが、最後の広島公演と名古屋公演は曲が少なかった。本作と東京・尼崎を比較すると「Lift Me Up」と「The Meeting」、それに「I've Seen All Good People」のドラムソロがないのです。2003年の“FULL CIRCLE TOUR”以来、14年ぶりに日本に戻ってきてくれたジョン・アンダーソン。彼も72歳となり、“次”があるかは分かりません。本作に収められた名古屋公演は、もしかしたら最後の日本公演となるかも知れないのです。そのメモリアルな会場に名録音家が居合わせ、極上のサウンドでフルに録音しきった………。なのに、なのに、なぜ、外人が……。しかし、それもこれも現場の真実。すべてのお膳立てが揃いながら、録音の女神が悪戯した極上の1本。どうぞ、じっくりとお楽しみください。
Live at NTK Hall, Nagoya, Japan 24th April 2017 TRULY PERFECT SOUND(from Original Masters)
Disc 1 (54:56)
1. Symphonic Music (Perpetual Change Theme) 2. Cinema 3. Perpetual Change 4. Hold On 5. I've Seen All Good People 6. And You and I 7. Rhythm Of Love 8. Heart Of The Sunrise
Disc 2 (55:30)
1. Changes 2. Awaken 3. Make It Easy 4. Owner Of A Lonely Heart (feat. Sunshine of Your Love, Crossroads) 5. Roundabout