
栄光の「第1期」のステレオサウンドボード・アルバムをお贈りします。本作に収められているのは「1973年1月17日ストックホルム公演」と「1973年1月26日マルメ公演」。どちらもスウェーデンで、メインとなるのはストックホルム公演。ラストの「Strangeher」1曲だけがマルメ公演です。このスウェーデン公演は、極初期も極初期。1972年11月に名盤『TEMPEST』を録り終えた彼らは、ライヴ活動を開始。本作は、その完成直後・リリース前という極初期にあたる。当時の記録が少ないために断言はできませんが、TEMPEST初の欧州ツアー。特にストックホルム公演は初日だったと言われています。そんなスウェーデン公演は、ラジオでも放送。「最初期TEMPESTの唯一の放送音源」としても知られています。本作は、そのベスト・マスターを収録したサウンドボード・アルバムなのです。そして、気になるクオリティは特級。70年代初頭のエアチェック盤としては、これ以上は望めない。オーディエンス録音にはない輪郭と、解像度が充分に味わえる見事なサウンドです。そのクオリティで描かれるのは、極初期ならではの熱演。デビュー作のリリースを控えてのプロモートがメインであり、『TEMPEST』から「Brothers」以外の全曲を披露しており、演奏面でも曲のイメージをくずさずカッチリしたコンパクトかつコマーシャル。その後のツアーと比べても統制のとれた完成度の高い、それでいてエネルギッシュなアンサンブルで、ポール・ウィリアムスの激唱をさえぎらんばかりの熱演を聴かせてくれる。それ以上に注目なのはホールズワース。彼が在籍した「第1期」唯一のサウンドボードというだけでも目眩がしそうですが、中身も凄い。特に興味をそそられるのは「Upon Tomorrow」でのバイオリン・ソロ。TEMPEST以降、彼はライヴでバイオリンを弾くことはほとんどなくなってしまっただけに、このソロは極めてレア。技術的には専門バイオリニストと比較するわけにはいきませんが、独特の間合いがダークさを醸し出しており、3分半の長丁場でさえ飽きさせない工夫が凝らされた見事なフレージング。もちろん、本道のギターともなれば絶品で、全曲を通してリフを重視したスキのない演奏を繰り広げます。アラン・ホールズワースが遺したTEMPESTの頂点ライヴアルバム決定盤です。
Live at Radiohous Studios, Stockholm, Sweden 17th January 1973 (41:32)
1. Gorgon 2. Dark House 3. Grey And Black 4. Upon Tomorrow 5. Foyers Of Fun 6. Up And On
Radiohous Studios, Malmo, Sweden 26th January 1973
7. Strangeher
Paul Williams - Vocals, Keyboards Allan Holdsworth - Guitar, Violin Mark Clarke - Bass, Vocals Jon Hiseman - Drums
SOUNDBOARD RECORDING