
その個性的な演奏で、ヴァン・ヘイレンなど多くのミュージシャンに影響を与えたアラン・ホールズワースの訃報が、2017年4月16日届くことに。 その偉大なギタリストへの追悼アイテムとして、2002年の来日公演より、5月6日六本木ピットインでのショーを、当時としては奇跡的なサウンドボード・レベルのオーディエンス・レコーディングにて104分にわたりコンプリート収録。まず伝説の初来日と同じトリオ・メンバーでの本ジャパン・ツアーは、オフィシャル・ライヴ・アルバム『ALL NIGHT WRONG』もリリースされた中、オフィシャル盤は前日の模様を収録したものであり、さらにそこではカットされてしまった「Texas」「Letters Of Marque」「Leave'em On」そして「Shallow Sea」なども、もちろん収録されており、それらすべてをオフィシャル・ブートレグ・レベルのサウンドで聞けるあたりは、ファンとしは嬉しいところ。また注目すべきところは、この日のホールズワースは機嫌も体調も悪かったと言われ、インプロ・パートでは特に探しあぐねているような迷いが随所に見られ、不自然な息継ぎのある短めのソロの合間を、ジミー・ジョンソンやチャド・ワッカーマンの長いソロが繋いでいくという具合。それでも中盤「Funnels」辺りから少しずつ調子を取り戻し、ミスはあるものの、逆にやけくそ気味な弾きっぷりが聞けるのも珍しいところ。よって絶好調だった前日のオフィシャル盤と聴き比べてみたり、ヴォーカル無しバージョンの「The Things You See」なども興味深く、ファンはやはり必聴のコレクターズ・エディション。
Disc 1 : 1. Intro. 2. Lanyard Loop 3. Texas 4. The Things You See 5. Alphrazallan 6. Funnels 7. Zone(Free - Material Reals)
Disc 2 : 1. Intro. 2. Letters Of Marque 3. Leave'em On 4. Water In The Brain Part? 5. Above And Below 6. Gas Lamp Blues 7. Shallow Sea
[Live at Roppongi Pit Inn, Tokyo, Japan 6th May 2002]
Allan Holdsworth - Guitar / Jimmy Johnsonn - Bass / Chad Wackerman - Drums