
1968年5月23日のアムステルダムはパラディソでのライブより、当日のアーリー・ショウとレイト・ショウをマスター・クオリティで収録。この音源は長い間、ジェネレーションに難があるテイクしか存在しませんでしたが、本盤は近年発掘された正真正銘の「1st Gen」テープをマスターにしており、格段の音質向上を確認することができます。これまで出回っていた音源に比べ、より楽音が鮮明で、ヒスノイズも大きく減少しています。シド・バレットの脱退を受け、ギルモアが正式加入した1968年の貴重な記録です。アーリー・ショウはLet There Be More Lightを収録した珍しい音源です。新加入のギルモアが、シド・バレットの模倣からスタートし、徐々に自身のオリジナリティを確立しようとしていた時期の音源であり、Interstellar Overdrive, A Saucerful Of Secrets等のエフェクトを多用したプレイでそれらを感じることができます。音の定位・安定感もこの時代のオーディエンス録音としてはかなり優秀で、幽玄のムードを感じさせるInterstellar Overdrive後半で聴けるリックのオルガンサウンド、スケール感満点のエンディングも凄い迫力で収録されています。15近い演奏の初期アレンジのA Saucerful Of Secretsでは、前半のドラムロールをバックにしたリックのオルガンでのサイケデリックなプレイ、後半への橋渡しの幽玄の音色で迫るオルガンのコードプレイは絶品。初々しいギルモアのバッキングプレイが新鮮に響きます。(アーリー・ショウ:収録時間47分28秒)レイト・ショウは冒頭から「Careful With That Axe, Eugene」の初期ヴァージョンの「Keep Smiling People」が聴けます(ロジャーのタイトル・コールもあり)。こちらはアーリー・ショウに比べ、より優れた高音質で収録されています。今回出現した「1st Gen」テープは、アーリー・ショウは正しいピッチでしたが、レイト・ショウはピッチがかなり高かったので、これは勿論、ジャストに収録しています。また、現存する全てにKeep Smiling People終演後の曲間にデジタルの変調問題がありますが(最初のハウリングの直後)、本テイクはそのような問題は無いベスト・ヴァージョンを収録しています。Keep Smiling Peopleは静かな冒頭から次第にリズミックになっていくインスト・ナンバーで、混沌とした演奏の中にも、若きメンバーの才気溢れる独特のアプローチが見え隠れし、この時期を象徴するような変幻自在、創造性に満ちたパフォーマンスを堪能することができます。アーリーショウに続いての珍しいLet There Be More Lightでは後半、若きギルモアの、フレットを這いまくる指の姿を想像してしまうようなリッチー・ブラックモアばりのロングソロを聴くことができます。とにかく音が良いので迫力満点です。Set The Controls For The Heart Of The Sunはボーカルより楽器陣の音がラウドに録音されています。切れの良いエネルギッシュな演奏は素晴らしく、リックの独特の音色と演奏が耳を引きます。ファーストアルバム収録曲のFlamingのライブテイクも非常に貴重であり、果敢にサイケ風のプレイで色付けするギルモアの演奏に興味深く聴き入ることができます。極上音質で収録されたA Saucerful Of Secretsの味わい深い演奏にはファンは誰しもが押し黙って聴き入ってしまうことでしょう。とにかく、この時代の録音でここまでハイグレードな音像が残っていたことは奇跡と言っても過言ではありません。(レイト・ショウ:収録時間53分50秒)
Live at Club Paradiso, Amsterdam, The Netherlands 23rd May 1968 AMAZING/TRULY AMAZING SOUND
Disc 1
Early Show
1. Let There Be More Light 2. Interstellar Overdrive 3. Set The Controls For The Heart Of The Sun 4. A Saucerful Of Secrets
Disc 2
Late Show
1. Keep Smiling People 2. Let There Be More Light 3. Set The Controls For The Heart Of The Sun 4. Flaming 5. A Saucerful Of Secrets
First European International Pop Festival Live at Palazzo Dello Sport, Rome, Italy 6th May 1968 SBD (VPRO Rebroadcast Version, Remastered)
1968年5月6日、イタリアのローマで行われた「ファースト・ヨーロッパ・インターナショナル・ポップ・フェスティバル」でのライブ演奏の放送テイクを収録。FM局VPROの1997年再放送ヴァージョンを収録しており、オフィシャル級の超高音質、そして抜群の鮮度の良さで、この貴重な時期のフロイドの演奏に触れることができます。今回の再リリースに際し、全体の音を整え、中高音を強化することで、音質及び音楽のダイナミズムを向上させてあります。「Piper Club」音源として広く知られていた音源で、広大な会場で僅か400人の観客の前で演奏されたとの記録が残っています。冒頭、Astronomy Domineの頭のオルガンの連打のあまりの音の立ちっぷりに圧倒されること間違いなし。ミックスも生々しく、当時のフロイドのバンドとしてのコンビネーションを恐ろしいくらいにはっきりと理解することができます。3トラック目にはロジャーのインタビューも収録されています。この時期のSet The Controls For The Heart Of The Sunのスピーディなアレンジには驚かされます。ギターソロなども、まるでドアーズを聴いているようです。イントロからして一風変わったアプローチを聞かせてくれるInterstellar Overdrive は最大の聴き所と言えるでしょう。インプロヴィゼイションに満ちた、当時としては革新的な演奏を最高音質でたっぷりと楽しめます。
Limited Bonus Disc
1. Italian Announcer 2. Astronomy Domine 3. Roger Waters Interview
4. Set The Controls For The Heart Of The Sun 5. Interstellar Overdrive
SOUNDBOARD RECORDING