
エリック・クラプトンの最新「50周年記念ツアー」音源の一つ、5月23日のロンドン、ロイヤル・アルバート・ホール公演を非常に良 好なステレオ・オーディエンス録音で完全収録した2CDが本盤です。本盤は、当会場における連続公演の5日目を捉えたもので、当店のネットワークに おけるイギリス在住の人物が現地で自ら録音したオリジナルDATマスターからダイレクトに制作されています。当然、今回初登場のマスターで、このホールの 構造からくる特有の音鳴りは感じさせますが、それをできる限り抑え、音に輪郭をもたせました。音圧も十分であり、バスドラムからバックコーラスまでしっか り捉えられたバンドサウンドはバランスも良く、迫力満点です。この日の日替わりナンバーはI Shot The SheriffとニューアルバムからのFurther On Down The Roadです。前者の躍動感は、前曲Got To Get Better In A Little Whileからの勢いにさらに弾みをつけています。後奏のクラプトンのソロも活き活きとしたフレーズで構成されており、途中で場内が盛り上がる様子が捉え られています。後者はアコースティック・セットでアルバムどおりのレゲエ・タッチで演奏されることで、しっとりとしたムードを醸し出し、場内をリラックス させることに成功しています。また、この日もヨーロッパツアーから新たにレギュラー・チューンに加わったCome Rain Or Come ShineとBlues Powerが聴きものとなっています。本盤では前者でのクラプトンとゲスト・キーボーディスト、ポール・キャラックのボーカルの分け合い、そしてクラプト ンとドイル・ブラムホールのギターソロのインタープレイがより生々しく捉えられていますし、後者での快調に飛ばしまくるクラプトンのギタープレイが心地よ く響きます。アンコールでは、この日もエリックの前座を務めた注目のプレイヤー、ゲイリー・クラークJrが登場し、Sunshine Of Your Love、High Time We Wentの2曲でギタープレイを分け合う様子が克明に記録されています。こうして聴き進めていくと、今回のセットリストは、37年ぶりに演奏されたオープニング・ナンバー、28年ぶりのBlues Powerといった懐かしいナンバーから、ニューアルバム収録のナンバーまで幅広い時代から選ばれていて、そこにクリーム時代、ドミノス時代、ソロキャリ アの代表曲と彼のアイデンティティでもあるブルースが配された、プロデビュー50周年記念ツアーに相応しい内容になっていることが実感できます。そして最 もハードに攻めるCrossroads、Sunshine Of Your Loveから最もソフトに奏でるLayla、Wonderful Tonightまでバラエティに富んだ内容で、クラプトンというアーティストの懐の広さ、深さを見せてくれるものとなっています。この機会に本盤を日替わ り曲が異なる同時リリースの「HIGH TIME IN HAMBURG」とともにご鑑賞いただき、本ツアーの醍醐味を味わっていただきたいと思います。
Live at Royal Albert Hall, London, UK 23rd May 2013 PERFECT SOUND(from Original Masters)
Disc 1 (50:56)
1. Introduction 2. Hello Old Friend 3. My Father's Eyes 4. Tell The Truth 5. Gotta Get Over 6. Black Cat Bone 7. Got To Get Better In A Little While 8. Come Rain Or Come Shine 9. I Shot The Sheriff
Disc 2 (73:54)
1. Driftin' 2. Further On Down The Road 3. Layla 4. It Ain't Easy 5. Wonderful Tonight 6. Blues Power 7. Love In Vain 8. Crossroads 9. Little Queen Of Spades 10. Cocaine 11. Sunshine Of Your Love (with Gary Clark Jr.) 12. High Time We Went (with Gary Clark Jr.)