
過日のジャパンツアーでは、日本での200回目の公演記録が話題になったエリック・クラプトンでしたが、今回は彼にとって1回目となった初来日初公演の未 公開ニューマスターをリリースします!場所ももちろん思い出深い日本武道館です。これまでこの日の音源は既発盤「SINGING THE BLUES POWER」や「FIRST VISIT, FIRST NIGHT」、また「FIRST CONCERT IN JAPAN」といったタイトルでリリースされていましたが、今回当店が独自に入手しましたのは、完全未発表の別マスターです。しかも完全収録。音質につい ては、40年前のカセット録音であるため、音像はモノラルでヒスノイズも含んでいますが、既発盤が割とステージに近く生々しいサウンドで収録されている一 方で、初来日に舞い上がる近辺の観客の煩わしいオーディエンスノイズまでが随所で捉えられていました。それだけに興醒めな部分もあったのが事実です。それ に対し、本盤の音像は、サウンドそのものはステージから一歩退いた場所(恐らくスタンド席でしょう)で広くステージからのサウンドを捉えており、生々しさ という点では希薄ですが、非常にバランスの良い、安定したものです。特にカール・デイドルのベースがきちんと捉えられており、騒乱状態のLaylaでも彼 のベースラインがオリジナルバージョンどおりだと確認できますし、ジェイミー・オールデイカーのリムショットまでもがクリアに聴こえます。全体を俯瞰する ようなスケール感があり、聴きやすい音質です。元のマスターにあったI Shot The Sheriffの終盤のノイズが酷かった部分、Little Rachelの冒頭のテープチェンジによると思われる欠落部分は、既発盤で違和感なくジョイント処理をしてあります。何よりもプレスCDの既発盤 「SINGING THE BLUES POWER」にはアンコールが未収でしたので、本盤の聴きやすい音質で初来日初公演の全編が聴いていただけるのは価値あることだと思います。思えば、初め て訪れる日本という国で、自分の人気度・知名度がどれほどのものか分からなかったクラプトンにしては、当時の新曲を3曲(Better Make It Through Today、Singing The Blues、Little Rachel)もセットインさせていたのが、かなり冒険した内容だったと言えます。今聴くと、「THERE’S ONE IN EVERY CROWD」のレコーディングを済ませた過渡期にあったと判りますが、知らない国で馴染みのないナンバーをよく披露する気になったものだと思います。それ だけに直前のアメリカンツアーでは飲んだ暮れてふざけたMCもしていた彼が、ここでは曲間であまりおどけることなくステージを進行しています。初めての国 日本では彼なりに期するところがあったのでしょう。そんな当時の様子を克明に捉えた本盤は来日公演200回を越えた今だからこそ聴いていただきたい「原 点」だと言えます。特段のトラブルもない良好なサウンドで是非クラプトンの第1回の日本公演の全貌をお楽しみください。
Live at Budokan, Tokyo, Japan 31st October 1974 TRULY AMAZING SOUND(from Original Masters)
Disc 1 (53:37)
1. Opening 2. Smile 3. Let It Grow 4. Better Make It Through Today 5. Tell The Truth 6. Badge 7. Singing The Blues 8. Have You Ever Loved A Woman
Disc 2 (52:35)
1. I Shot The Sheriff 2. Little Rachel 3. Willie And The Hand Jive 4. Get Ready 5. Layla 6. Blues Power
Eric Clapton - Guitar, Vocals Jamie Oldaker - Drums Dick Sims – Keyboards Carl Radle - Bass George Terry - Guitar Yvonne Elliman - Backing Vocals Marcy Levy - Backing Vocals