
「ボウイ史上の究極盤」と激賛された伝説の録音、「1972年10月1日ボストン公演」。ロック史に燦然と輝く“ZIGGY STARDUST TOUR”を代表する大名録音ですが、その伝説がまさか、まさかの完全盤で登場です。 このショウは、オフィシャルでも細切れに発表されてきたもの。『RAREST ONE BOWIE』には「My Death」が、『SOUND + VISION』には「John, I'm Only Dancing」「Changes」「The Supermen」が、『ALADDIN SANE』の30周年盤には「Life on Mars?」が収録されてきました。そこから垣間見える素晴らしいパフォーマンスに“フルが聴きたい”の想いが募るばかりでした。そんな乾きを癒してくれたのが、かの歴史的名録音家ジョー・マロニー。彼はこのショウでテープを回しており、極上サウンドで記録しきっていたのです。その模様は当店でも『ZIGGY IN BOSTON』としてレポート。その美麗サウンドで描かれた歴史的ショウには、全世界のマニアが騒然。当時の専門誌でも「この音のクオリティは突出しており、ボウイ全ブートレッグの中でもかなり上位」「見事なライブの雰囲気を楽しめる」「どこからどう切ってもボウイのジギー期を何よりも堪能できる究極のアイテム」と、言葉を尽くした激賛が寄せられたのです。 本作もまた、そんな“伝説のマロニー録音”なのですが、既発のリマスターなどではありません。その正体は、遂に公開された「オリジナル・マスターそのもの」。先日、大好評を賜った衝撃作『CLEVELAND 1972 1ST NIGHT』と同じルートから登場したマスターは、“UNPROCESSED(未加工) STEREO MASTER”と題され、全世界を震撼させている完全盤なのです。何より、収録時間からしてまるで違う。『ZIGGY IN BOSTON』はCD1枚に収まるギリギリの「78:56」だったわけですが、本作は大幅に拡張。11分半も長いのです。再生してみると、いきなり聴いたことのない音が流れ出る。既発は「Hang Onto Yourself」イントロのフェイドアウトから始まっており、「さすが、1曲目から録り始めてる」と思いましたが、実はもっと前からテープが回っていた。開演を告げる「Ode To Joy」の鼓動のような低音シンセから収録されているのです。あと大きく違うのはアンコール。待ちの間にテープチェンジをしているのですが、既発ではカットされていた喝采も長く収録され、終演時の「Ode To Joy」も記録されている。今までは、どこかで誰かがCD1枚に収めたくてカットしたのでしょうが、ここには希代のカリスマ“ジギー”を目の当たりにした観客の衝撃がそっくりそのまま収められている。歴史的な会場の雰囲気、空気感がスピーカーからそのまま吹き出してくるのです。もちろん、肝心要のコンサート自体も“UNPROCESSED(未加工)”だからこその本物サウンド。既発からして伝説的だったわけですが、その大元マスター・サウンドが見目麗しく描かれるのです。とは言え、本作は最後のツメとしてマスタリングも施しました。「せっかくの原音をイジるな!」とお叱りを受けそうですが、もちろん原音を変えるような無粋なマネはしておりません。むしろ、逆。恐らくオリジナルマスターをデジタル化した際に発生したであろう、極わずかな“変化”を元に戻したのです。微細なアナログ再生ノイズを1つずつていねいに取り除き、左右チャンネルのバランスの狂いを整え、約25%も速かったピッチもショウの現場通りに訂正。ムリヤリな迫力出しなどではなく、「現場でレコーダーが吸い込んだ音そのもの」の再現にだけ注力しつつ、その最高峰を究める1本に仕上げたのです。そのサウンドで蘇った“伝説の夜”……。もう細々とお話しするのも憚られる素晴らしさ。貴重な「Lady Stardust」まで披露する見事なセットリスト、脂の乗ったSPIDERSとのアンサンブル、伝説の伝説たる所以ともなった「My Death」の絶唱、1972年の象徴とも言える圧巻の「The Width Of A Circle」……そして、それを目の当たりにする観客の息吹。“1972年”でしかあり得ない、“1972年”に実在した総てが大元マスターならではのサウンドでスピーカーから流れ出し、部屋中を満たすのです。 まさに“文化遺産”。人類の宝です。『CLEVELAND 1972 1ST NIGHT』も衝撃の大傑作でしたが、既発より11分以上も長い“完全形”の凄味は喩えようもない。「究極」とさえ称された名録音が「究極」を超えた。
Live at Boston Music Hall, Boston, MA. USA 1st October 1972 PERFECT SOUND(UPGRADED)
Disc 1 (45:08)
1. Ode To Joy 2. Hang Onto Yourself 3. Ziggy Stardust 4. Changes 5. The Supermen 6. Life On Mars? 7. Lady Stardust 8. Queen Bitch 9. Five Years 10. Space Oddity 11. Andy Warhol 12. My Death
Disc 2 (45:35)
1. The Width Of A Circle 2. John, I'm Only Dancing 3. Starman 4. Moonage Daydream 5. I'm Waiting For The Man 6. White Light / White Heat 7. Suffragette City 8. Around And Around 9. Outro: Ode To Joy
David Bowie - Vocals, Guitar Mick Ronson - Guitar Mike Garson – Piano Trevor Bolder - Bass Mick Woodmansey - Drums