
最新・極上のライヴ・イン・ジャパンが登場です。本作が記録されたのは「2017年9月24日沖縄公演」。約1ヶ月前に実現した来日公演のオリジナル録音です。「え? テッドが来日!?」という方もいらっしゃるかも知れません。それも無理はない。今回の来日はいわゆる“ジャパン・ツアー”ではありません。沖縄にある米軍海兵隊の基地“キャンプ・ハンセン”で毎年恒例となっているフレンドシップ・フェスティバルに出演したのです。このイベントは、普通の音楽フェスというよりは米軍基地の一般開放行事。軍事車両の展示や巨大なフードコート、基地内購買部の出店などが盛りだくさん。そのハイライトに野外コンサートがあるわけです。このコンサートがまたバラエティ豊か。ロックバンドがメインではありますが、他にもポリネシアン・ダンスやエイサー、スカなど、さまざまなショウが開かれる。ちょっと面白いので、テッドが出演した「9月24日(2日目)」のラインナップを見てみましょう。
・14:30/桜輝(創作エイサー)・15:30/ALL JAPAN GOITH(スカ)・16:30/44A(バラエティーバンド)・17:30/BODYSONIC(メタル)・19:30/TED NUGENT ←★ココ★
以上の5組。まさしく“お祭り”感なのが分かって頂けるでしょう。フェスは2日間であり、テッドは最終日の大トリ出演だったわけです。そんな本作は風変わりな現場ムードも最高なのですが、それを伝えるサウンドも素晴らしい! 独自ルートでもたらされた当店だけのオリジナル・マスターをダイレクトにCD化したのですが、これが凄まじい極上モノ。現場は野外ステージということですが、サウンドのド直近ぶりは、むしろリハーサル・スタジオに同席しているかのよう。野外ならではの反響ゼロっぷりはまだ分かるにしても、荒縄の如き極太の“芯”とド直結感さえある詳細なディテール。「まるでサウンドボード」と呼ばれるオーディエンス録音は数あれど、ここまでの密着感はそうそうありません。とは言え、本作にはオーディエンス録音らしさもたっぷり詰まっている。それは、えらく生々しい現場の息吹。演奏中は荒縄サウンドで蹂躙し尽くされるものの、曲間になると盛大に盛り上がる。特に素晴らしいのは、実は開演時。最初にDJが登場して開場を盛り上げるのですが、もうほとんどプロレスかK1の選手コールのノリ。さらに、米軍基地だけあってネイティヴ英語でヤンキー丸出しにガンガン煽り、「USA! USA!」の大コールが巻き起こる。そこで豪快な「We're An American Band」「Street Fighting Man」のSEが流されるや、観客は口々に歌い出し、猛烈なコードかき鳴らし共に「The Star-Spangled Banner」が轟く……。恐らくは米兵、それも無骨な海兵隊員が多いのでしょう。よく聴くと日本語の話し声も混じるものの、雰囲気は丸っきりアメリカの田舎フェス。若い兵士はあまりに熱狂してモッシュを起こしてMPに静止されたりもしたそうですが、そんな本場ムードがムンムンに漂うのです。その中で炸裂する野獣テッドの燃えさかるロックンロールが異常に熱い。90年代の「Fred Bear」、21世紀ナンバーの「Rawdogs & Warhogs」「I Still Believe」も披露されますが、それ以外は徹底的に70年代。それも希代の灼熱ライヴ盤『DOUBLE LIVE GONZO!』ナンバーが目白押しなのです。もちろん、単語「wild」がそのまま音になったようなギター、豪快に吠えるヴォーカル、不適な佇まい……すべてが“野獣”そのもの。現在、テッドも68歳となったわけですが、暴れロックには些かの衰えもありゃしないのです。そして、バックもまた強靱。テッドとのタッグも10年となるグレッグ・スミス(元RAINBOW/DOKKEN/アリス・クーパーetc)、若干22歳の若さ爆発なジェイソン・ハートレスとのトリオは、シンプルだからこそ豪快さが際立つ。1音1音が荒縄で、それが3本絡んでぶっといしめ縄を編んでいるかのようです。「これが日本公演!?」と耳を疑うような激アツなロックンロール・ショウ。まるで本場アメリカ……いえ、世界にその名を轟かす“米国海兵隊”の熱狂はそれ以上です。そんなムードがテッド・ニュージェントの野蛮ロックにえらくハマっている……こんなに野卑なロックが“2017年の沖縄”に存在するなんて、だれが想像できたでしょう。黙っていたら、この尋常ならざる激烈ライヴを世界が知ることはない。現場観客の想い出の中で風化していくだけ……。テッドだからこそ、沖縄だからこそ、米軍基地だからこその「凄ぇ!」を全力で発信せねば。
Camp Hansen, Okinawa, Japan 24th September 2017 ULTIMATE SOUND(from Original Masters)
Disc 1(73:25)
1. Pre-Show Music 2. Introduction 3. We're an American Band 4. Street Fighting Man 5. The Star-Spangled Banner 6. Baby, Please Don't Go 7. Gonzo 8. Paralyzed 9. Rawdogs & Warhogs 10. Free-For-All 11. Good Friends and a Bottle of Wine
12. Wang Dang Sweet Poontang / Hibernation / Blues Jam 13. I Still Believe 14. Stormtroopin'
Disc 2(41:35)
1. Hey Baby 2. MC Intro 3. Fred Bear 4. Cat Scratch Fever 5. Stranglehold 6. The Great White Buffalo
Ted Nugent - Guitar, Vocal Greg Smith - Bass, Vocal Jason Hartless – Drums