
1967年ソロ・アルバムをリリースするも契約を打ち切られ、ダンスやパントマイムなど舞台での表現を模索しつつ、平行して音楽活動も継続していた中、恋人のダンサー、ヘルミオーネ・ファージンゲールと、友人のジョン・ハッチンソンと3人で、「ザ・フェザーズ」というバンドを結成することに。その活動期間は1968年9月から1969年半ばまでと短いながら、1969年4月にレコーディングされたデモ・トラックを、マスター・クオリティー、サウンドボード音源にて。これは通称「ベックナム・テープ」と云われる、マーキュリー・レコードに売り込むために製作されたデモ・テープで、各曲の冒頭では曲名と簡単な説明も加えており、しかもその内容はまさに「メイキング・オブ・スペース・オディティ」と言えるのが最大のポイント。そしてまず冒頭の「スペース・オディティ」は、1990年にリリースされた「SOUND + VISION」ボックスに収録されているものと同じテイクながら、こちらは未編集のまま前後が長いテイクにて。続く「ジャニーヌ」は『スペース・オディティ』のB面曲で、シンプルな楽器編成が曲の持つ本来の美しさを際立せることに。 続く「おりおりの夢」も『スペース・オディティ』に収録されていた曲で、弦楽器が重ねられた壮大なオリジナルと違い、アコースティック・ギターによるシンプルなもの。また「カンバセーション・ピース」はシングル「プリティエスト・スター」のB面曲、また「チンガ・リング」は初期のボウイには欠かせない曲で、スタジオ・バージョンは、1967年のファースト・アルバムのデラックス・エディションのみ収録。
続く「I’m Not Quite」は「ヘルミオーネへの手紙」の原型で、歌詞も若干異なり、「愛の歌」はレスリー・ダンカンのカバー・ナンバー。 「僕が5才の時」は美しいメロディ、テーマを繰り返し挿入したもので、こちらもスタジオ・バージョンは、1967年ファースト・アルバムの、2010年リリースのデラックス・エディションに収録。そして10曲目「Life Is A Circus」は完全な未発表曲で、暗く重いナンバーで、最後の「Lover To The Dawn」は、『スペース・オディティ』の「シグネット・コミティー」の原曲。こちらは12弦ギターによるメロディ・ラインはそのままながら、ミドル・パートが加えられたり、エンディングに繋がる部分も異なり、何よりテンポを落とし、歌詞も別物。以上10曲、このデモ・レコーディングから『スペース・オディティ』が生まれることになる、その原点を知るにマストなファン必聴のコレクターズ・エディション。
01. Introduction / 02. Space Oddity / 03. Janine / 04. An Occasional Dream / 05. Conversation Piece / 06. Ching-A-Ling / 07. I'm Not Quite (a.k.a. Letter To Hermione) / 08. Love Song / 09. When I'm Five / 10. Life Is A Circus / 11. Lover To The Dawn (a.k.a Cygnet Committee)
[Beckenham Tape April 1969 : Recorded at The Foxgrove Road, Beckenham, UK April 1969 : stereo sonudboard recording]