
エリック・クラプトンがロバート・クレイ・バンドを伴なって行なった1987年「August」に伴うジャパン・ツアーから、5公演中、初日の11月2日と4日の武道館公演を、録音者から直接提供されたオリジナル・マスターより、両公演とも高音質オーディエンス録音で完全収録。この公演には決「TWO EDGED SWORD」 があるので、なかなか他の音源をリリースし辛い状況にあるのですが、この2公演の音源はマニアからビギナーまで存分に楽しませてくれる圧倒的な質感と内容を備えた傑作ソースと言ってよいでしょう。大元は過去に「LIVING IT UP」(11/2) 「IN THE MIDST OF LIVES」(11/4) というタイトルで限定リリースされていたものを、「これだけ優秀な録音を埋もれさせておくのは勿体ない!」ということで、大元テープからリマスターしたのが本作です。既発に比べ、スケール感を増したサウンドは終始、聴き応え満点。大元の良い部分を増幅したような分離感抜群の2音源は、貴方を1987年11月の武道館に一気にワープさせてくれます。高度なマイクで録音されたことは明白で、両公演とも実に優れたサウンドで、2日間の武道館ライヴを再現してくれます。初日は臨場感を含みながらも、スケール満点の優れたドキュメントを聴かせてくれます。低音から高音までをしっかりと捉えた、この時期の録音としては高音質で全体が収録されており、特に感情の起伏を表現するクラプトンのフレーズとオーバードライブしたチューブ・サウンドをリアルに再現しています。迫力あるサウンドで収録されたドラムサウンドにも注目です。2日目は、初日以上に楽音を近目に捉えており、低音域が軽めの印象ながら、非常に音の抜けの良い、生音に近い迫力あるサウンドを楽しむことができます。序盤はややラウドに効き過ぎていたクラプトンのギターの音量が、中盤からPAにて抑えられている所も分かるほどのリアリティです。1986年、新作「オーガスト」リリース後に欧州/全米とツアーを行い、ブランクを経て実現した日本公演は、フィル・コリンズがメンバーに加わっていた年度前半のラインナップから4人編成での来日となり、各メンバーのプレイがハッキリと浮かび上がる演奏が展開されています。ディスク1&2に収録された初日公演に関しては、各人のプレイは素晴らしいのですが、バンドとしての纏まりが他公演と比較するとあまり感じられない公演と言えるかもしれません。20分以上に及ぶ「Same Old Blues」、最もソロの映える「I Shot The Sheriff」と、短い小節で弾き出されるフレーズは誰もが感嘆し、他の公演でもこれ以上無い程のテンションを叩きつけますが、その直後にグルーブ感が突如失速してしまうという箇所が多々有るレアな演奏を聞く事が出来ます。続いては、ディスク3&4に収録されて2日目公演。この日のクラプトンは、当時のゴシップでは「開演前にワインを飲んで酔っ払っていた」という噂が立ったように、禁酒をしていたと言われていたにもかかわらず、実際は、そうとしか説明できないようなステージを展開しています。オープニングのソロもミス・トーンを含んでいますし、ボーカルについても終始緩慢な歌い方で遅れ気味です。「I Shot The Sheriff」で一汗かいた後は、プレイはかなり安定してきますが、「Layla」のイントロでもまさかのミス。しかし各曲のソロ・パートでは突然目が覚めるような速弾きのソロを織り交ぜたりと、予測ができない面白さがあるステージです。アンコールには両日ともに、オープニング・アクトを務めたロバート・クレイが飛入りしてクラプトンとのギター競演を展開しています。音質は前述の通り、どちらも、実にクリアなサウンドのステレオ録音であり、収録ポジションの違いから、既発とは異なった臨場感を味わえるファン必携の4枚組ドキュメント・タイトルです。
Budokan, Tokyo, Japan 2nd & 4th November 1987 PERFECT SOUND(from Original Masters)
Live at Budokan, Tokyo, Japan 2nd November 1987
Disc 1(59:45)
1. Opening 2. Crossroads 3. White Room 4. I Shot The Sheriff 5. Wonderful Tonight 6. Run 7. Same Old Blues
Disc 2(65:21)
1. Tearing Us Apart 2. Holy Mother 3. Badge 4. Let It Rain 5. Cocaine 6. A Remark You Made 7. Layla 8. Sunshine Of Your Love 9. Further On Up The Road ((with Robert Cray)
Live at Budokan, Tokyo, Japan 4th November 1987
Disc 3(64:32)
1. Opening 2. Crossroads 3. White Room 4. I Shot The Sheriff 5. Wonderful Tonight 6. Run 7. Same Old Blues
Disc 4(64:26)
1. Tearing Us Apart 2. Holy Mother 3. Badge 4. Let It Rain 5. Cocaine 6. A Remark You Made 7. Layla 8. Further On Up The Road (with Robert Cray)
Eric Clapton : Vocals & Guitar Nathan East : Bass & Vocals Steve Ferrone : Drums Alan Clark : Keyboards