7月のロンドン、ハイドパークでのサマーイベントのステージで元気な姿を披露したエリック・クラプトンが今月にもニューヨークでコンサートを行ないました。引退を仄めかしながらも元気で現役を続行するクラプトンにファンが拍手を送っていることは間違いありません。当店ではどこよりも早く最新のクラプトンをお届けすべく今週のリリースに踏み切りました。しかもオーディオとビジュアル両方をセットしてのハイクオリティなリリースです。ではまずここで、今年のクラプトンの活動歴をおさらいしましょう。
・2018年1月8日:友人アーティスト、ポール・ジョーンズのチャリティ・コンサートに出演(3曲を演奏)・2018年1月23日:フランス、パリでのプライベート・イベントでフルステージを務める ・2018年5月26日:アメリカ、コネティカット州グリーンウィッチでのフェスティバルに出演
・2018年7月2日:ドイツ、ケルン公演・2018年7月3日:ドイツ、ハンブルグ公演・2018年7月8日:イギリス、ロンドンのハイド・パークでのフェスティバルに出演・2018年8月18日:米コロンバスで行なわれた癌センターのためのチャリティ・コンサートにジミー・ヴォーンのバンドに参加する形で出演(3曲で演奏)
・2018年9月29日:シカゴでプライベート・コンサートを行なう(ショートセット)・2018年10月6日:ニューヨーク、マジソン・スクエア・ガーデン公演・2018年10月7日:ニューヨーク、マジソン・スクエア・ガーデン公演【本作】
という状況でした。大規模なツアー実施はないものの、どうしてどうして立派に現役感たっぷりのライブ・ミュージシャンと言える活動ぶりです。ほぼ年間を通じてコンスタントにステージに立っていた状況でしたから、道理で7月の公演でも腕は鈍っていなかったわけです。そしてもちろんこの10月の公演でもそれは証明されました。本盤は今月に行なわれたばかりのMSG最終公演を良好なステレオ・オーディエンス録音で収録し、同公演のほぼフルステージを映像収録した2CDR+DVDRの3枚組セットとなります。オーディオディスクの方は、Mr. Railingなる人物がネット上に逸早くアップしたものですが、添えられたコメントを見ると、録音慣れしていた上級テーパーにもかかわらず、バッテリーの不調から代替接続したやり方がまずかったようで、低音域(特にバスドラの音)で音が歪んでしまった、さらにKey to the Highwayの0:13時点でレコーダーを止めてしまい、5秒ほどの音切れを起こしてしまった、と猛省していました。しかしながら全体の音質は非常に優れたものであるため、当店はエンジニアの手腕により音切れ箇所を違和感なく補修、そしてI Shot the Sheriff の9:09辺りで強引に音圧を上げたり、White Room の0:18で強引に音圧を下げたりしている箇所がありましたので、それらも元の音圧状態に修正しました。さらに、録音者が反省していた、一番の欠点である「低音域の歪み」を当店ならではのリマスター作業により、見事に軽減することに成功しました。ネットそのままの状態よりも格段に聴きやすいクオリティとなっております。そして映像の方は、結果としてHoochie Coochie ManとLittle Queen of Spadesは未収録となっていますが、ネット上から優良な各曲の映像を集約してきて編集し、ほぼフルコンサートを通して観ていただけるバージョンを作り上げました。アングルは1階スタンド前列、ほぼ正面からのショットをメインに、2階スタンド左30°からの組み合わせで、アップではクラプトンをニーアップで捉えており、前方にはほぼ障害物はなく、手ぶれもほとんどないクリアな画質です。昨年のMSG公演同様、アンコールではオープニングアクトのジミー・ヴォーン&ゲイリー・クラーク・ジュニアが加わり4人のギタリストにソロが回される様子、最後の全員勢揃いしてのご挨拶までしっかり収められており、音声も非常にクリアです。トラブルがないので、ストレスなく観ていただける優れたクオリティである上に、これらをスムーズに繋げて一つの作品として成立させたのは当店だけ、と誇れる優良映像です。クラプトンは7月のハイドパーク時からはセットリストを少しいじってきており、Lay Down Sally、The Coreに替えてI Shot The Sheriff、White Roomをセットイン。両曲とも後奏のソロでは非常にギターが「歌って」います。特に前者では、クラプトンらしい速いパッセージ構成が聴け、クラプトン健在ぶりを示しています。全編を通じ、もたもた感、ミストーンはありません。よほど好調だったのでしょう。この勢いを駆って、早くも来年6月には東欧での4公演をブッキングしているクラプトンです。これからも彼のプレイが楽しめることでしょう。 MSG2日目の最終公演をオーディオ&ビジュアル両面からハイクオリティで楽しんでいただけるセットが何と公演から2週間と経たないうちにリリースです!生けるレジェンド、エリック・クラプトンの最新ステージを本盤でたっぷりお楽しみください。
Live at Madison Square Garden, New York, NY, USA 7th October 2018 TRULY AMAZING/PERFECT SOUND
Disc 1 (51:25)
1. Somebody's Knocking 2. Key to the Highway 3. Hoochie Coochie Man 4. I Shot the Sheriff 5. Driftin' Blues 6. Nobody Knows You When You're Down and Out 7. Layla 8. Tears in Heaven
Disc 2 (47:12)
1. White Room 2. Wonderful Tonight 3. Crossroads 4. Little Queen of Spades 5. Cocaine 6. High Time We Went (with Gary Clark Jr. & Jimmy Vaughan)
(75:25)
1. Somebody's Knocking 2. Key to the Highway 3. I Shot the Sheriff 4. Driftin' Blues 5. Nobody Knows You When You're Down and Out 6. Layla 7. Tears in Heaven 8. White Room 9. Wonderful Tonight 10. Crossroads 11. Cocaine 12. High Time We Went (with Gary Clark Jr. & Jimmy Vaughan)
COLOUR NTSC Approx.75min.
Eric Clapton - guitar / vocals Nathan East - bass Sonny Emory - drums Doyle Bramhall - guitar Chris Stainton - keyboards Paul Carrack - organ / keyboards Sharon White - vocals Sharlotte Gibson - vocals