
1968年に誕生したBLACK SABBATHが、ついに終焉の刻に向けて動き出しました。オジー・オズボーン自ら「これが本当に最後だ。俺を信じろ」と断言する解散ツアー、“THE END”の超強力映像が登場です。本作が撮影されたのは「2016年1月25日ミネアポリス公演」。今週、ツアー2日目のライヴアルバム「CHICAGO 2016」がリリースされますが、本作はその次となるツアー3日目を全編収めたオーディエンス・ショットです。恐るべきは、そのクオリティ。本作は2台のカメラによる映像を収めており、メインを収めている「RECORDER 1」は、ステージ右側(ギーザー・バトラー側)からの撮影。最新機材を使用しているのは間違いない超絶クリアなハイパーデジタルな画質の上、2階席でもわりと近距離からズームも多用した映像は、オジーの巻き毛1本1本が輝く様まで超美麗。前列の腕や頭なども入らず、画面いっぱいにほぼ“ワンカメのプロショット”と言っても良いような映像が延々と続く。大画面テレビで見る、オジーやトニー・アイオミの巨大な姿のド迫力たるや……。正直なところ、「もっと引いてもいいよ」と言いたくなるくらいにズームが多用されるのです。その美しい画面に半歩も譲らないサウンドも絶品。素晴らしき「CHICAGO 2016」にも肉薄するクリア・サウンドで、これが全編収録であったなら音声だけでリリースできるほどです。そのクオリティで描かれる“THE END”の厳粛にしてド迫力の光景は圧倒的。オジーはサバスでもソロでも、毎回開演前には凝った映像でムードを高めてくれますが、今回の重厚な映像はホラー映画も真っ青。グロテスクな怪物が生まれ、大都会を破壊し尽くす中から燃え上がるバンドのロゴが浮かび上がる。邪悪なムードがたっぷりと振りまかれたところで、厳粛なる「Black Sabbath」を告げる鐘の音と共に幕が落ち、BLACK SABBATHが登場。そして、オジーが司祭のように両手を広げるや、大観衆が一斉に沸騰する……。なんと、なんとイーヴルでドラマティックな開演! このムードばかりは、いかな極上のライヴアルバムでも、ここで駄文を駆使しても伝わりきれない。“THE END”の現実が一気に目の前に広がる圧倒的な瞬間です。そんなド迫力の「RECORDER 1」は、ライヴの大部分を収めているものの、「Under The Sun/Every Day Comes And Goes」まで。ショウ終盤は「RECORDER 2」での収録。「RECORDER 1」でも観られた「Under The Sun/Every Day Comes And Goes」をもう一度収録し、クライマックスの「Dirty Woman」「Paranoid」「Children Of The Grave」を一気に魅せてくれます。こちらはステージ正面やや右寄り(アイオミ寄り)からの遠景ショットで、ステージの全景を俯瞰したようなアングル。あまりにも激ズームだらけの「RECORDER 1」では気づかなかったステージの巨大さもハッキリと分かる映像です。ここでようやく分かるのが、ステージデザインのかっこよさ。大ヒット作「13」に伴う“BLACK SABBATH REUNION TOUR 2013-2014”では、妖しいデザインのステージセットでしたが、今回は堂々とシンプル。無機質とも言えるほどにアンプが立ち並び、さらに巨大になったスクリーンが鎮座する。余計なイメージを付加することなく、あくまで“バンドそのもの”を主役にしながら、巨大スクリーンとライティングがド迫力に演出していく。まさに、伝説バンドの終焉に相応しい佇まい。なんてカッコイイ……。また、この「RECORDER 2」のサウンドも異様にカッコイイ。ガリガリと切り立ったギター・サウンドとゴリッゴリのベースが突きつけられ、まさに“凶暴”。正直なところ、クリアさは「RECORDER 1」には確実に及ばないものの、まるで“ピュアオーディオの価値観なんぞ知ったことか”とでも言わんばかりのド迫力サウンドに蹂躙されるのです。正直なところ、曲間や「War Pigs」「Children Of The Grave」等でカットもあるのですが、現時点ではズバ抜けて素晴らしい傑作映像です。いずれにせよ、遂に動き出した、巨人BLACK SABBATHのラストツアーの光景を知るため、そして体験するために絶好の1本。奇跡の再来日があって欲しい、この光景をぜひ生で見てみたい。その祈りを胸に秘めつつ、今はこの映像美を眼に焼き付けてください!
Live at Target Center, Minneapolis, MN. USA 25th January 2016 AMAZING SHOT!!!
Recorder 1
1. Opening 2. Black Sabbath 3. Fairies Wear Boots 4. After Forever 5. Into The Void 6. Snowblind 7. Band Introductions 8. War Pigs 9. Behind The Wall Of Sleep 10. N.I.B. 11. Hand Of Doom 12. Rat Salad 13. Iron Man 14. God Is Dead? 15. Under The Sun/Every Day Comes And Goes
Recorder 2
16. Under The Sun/Every Day Comes And Goes 17. Dirty Woman 18. Paranoid 19. Children Of The Grave
COLOUR NTSC Approx.113min.