
数ある“THE WORKS TOUR 1984-1985”記録の中でも、フレディ渾身のパフォーマンスが美しい「VIENNA 1984 1ST NIGHT」。歌声だけでも感動的なライヴですが、その気迫は目で見てこそ、真価が分かるというもの。そこで同じライヴを全編収録した傑作オーディエンス映像をお贈りします。本作は、2CDと同じ「1984年9月29日ウィーン公演」を完全収録したオーディエンス・ショット。アリーナ後方からの撮影ですが、三脚を使った安定感たっぷり。しかも、マスター鮮度も素晴らしく、“THE WORKS TOUR”ならではの7色に輝くライティングも発色鮮やか。80年代の遠景ショットだけに「表情までばっちり」とは言えませんが、QUEENを熟知したアングルは「見たい!」ところを次々とズームしてくれます。しかも、ズームのまま左右に振りまくるのではなく、引いて全景を見せ、見たいところへ寄っていくカメラワークなので、酔ってしまうような見づらさもありません。さらに、音声には別録音のハイクオリティ・サウンドを被せる徹底ぶりで「この日のベスト映像を残す!」という制作者の意気込みがクオリティに姿を変えて画面とスピーカーから流れ出るのです。制作者がそれほど気合いを入れるのは、もちろんQUEEN自身のパフォーマンスが素晴らしいからに他なりません。高音が出きらないもどかしさを振り払うようなフレディの力の入れようが美しい。本編プレス2CDでも十分に感じられた気迫ですが、アクションまでしっかりと目撃すると、その気迫の説得力は100倍増。CDだけでは分からないシーンの数々が目の前に広がります。例えば、「Impromptu」の冒頭。CDでも大いに沸く歓声は分かりますが、なぜ沸くのかは分からない。ところが、本作を見てみるとフレディが飲みかけのコップの水を客席に振りまいていたのです。そして、その大歓声をコール&レスポンスに変え、感動的な曲へと誘っていく。やや苦しげに聞こえる声であっても悲壮感や自棄は微塵もなく、立ち向かう勢いに変えてしまう。希代のエンターテイナー、フレディ・マーキュリーの姿がしっかりと刻印されているのです。他にも、「Somebody To Love」のイントロで会場中に広がるライターの海、「I Want To Break Free」のプロモビデオ同様の女装姿、続く「Jailhouse Rock」でブラジャー(?)をぐるぐる振り回して投げるフレディ等々など、映像だからこそのパフォーマンスがたっぷり。「Hammer To Fall」で弦を切ってしまったブライアン・メイがサビに間に合わないシーンもしっかりと観られるのです。 不調とは言え、いえ、だからこそ渾身のパフォーマンスで会場をロックさせるQUEENとフレディ。その溢れんばかりのエンターテインメント根性を客席目線で捉えきった大傑作映像。2CDの向こうには、これほど熱い光景が広がっていた。名盤の味わい、イマジネーションを何百倍にも膨れあがらせる1本。どうぞ、併せて存分にお楽しみください。
Live at Stadthalle, Vienna, Austria 29th September 1984
1. Machines Intro 2. Tear It Up 3. Tie Your Mother Down 4. Under Pressure 5. Somebody To Love 6. Killer Queen 7. Seven Seas Of Rhye 8. Keep Yourself Alive 9. Liar 10. Impromptu 11. It's A Hard Life 12. Dragon Attack 13. Now I'm Here 14. Is This The World We Created? 15. Love Of My Life 16. Stone Cold Crazy
17. Great King Rat 18. Keyboard Solo 19. Guitar Solo 20. Brighton Rock 21. Another One Bites The Dust 22. Hammer To Fall 23. Crazy Little Thing Called Love 24. Saturday Night's Allright For Fighting 25. Bohemian Rhapsody 26. Radio Ga Ga 27. I Want To Break Free 28. Jailhouse Rock
29. We Will Rock You 30. We Are The Champions 31. God Save The Queen
COLOUR NTSC Approx.108min.