
“SOMEWHERE BACK IN TIME WORLD TOUR”の代表的プロショット2公演を、海外マニアが改良した完全版が入荷しました。“SOMEWHERE BACK IN TIME”と言えば、『鋼鉄の処女』から『第七の予言』までの超・代表曲“だけ”をたっぷりと演奏する大人気ツアー。それだけにフルのマルチ・カメラ・プロショットがいくつも登場しています。恐らく、多くの方が1・2本はお持ちのことと思いますが、ここでそれらを整理してみましょう。
・2008年2月22日:メキシコ公演『MEXICAN SLAVE』・2008年3月5日:ブラジル公演『PERFECT SLAVE』・2008年3月9日:チリ公演 【本作】《1年後》・2009年3月22日:チリ公演 【本作】
・2009年3月28日:アルゼンチン公演『QUILMES ROCK 09』
この他にも細かなテレビ出演もありますが、フルサイズのプロショットはこの5本。本作は、そのうちサンティアゴ公演(チリ)をセットしたもので、ディスク1に2008年公演、ディスク2に2009年公演を配しています。しかし、単なる同都市ライヴ2公演というわけでもない。そのポイントをご紹介していきましょう。
ポイント1:セットリスト違いの2公演
IRON MAIDENはツアー中にセットリストを変えないバンドとして有名ですが、2003年辺りからツアーを2つに分け、前半と後半で曲を入れ替えるようになりました。“SOMEWHERE BACK IN TIME WORLD TOUR”も「2008年」と「2009年」ではセットが異なり、前者では「Revelations」「Can I Play With Madness」「Heaven Can Wait」「Moonchild」「The Clairvoyant」が演奏され、後者では「Wrathchild」「Children Of The Damned」「Phantom Of The Opera」「The Evil That Men Do」「Sanctuary」が披露された。本作は、同都市とは言っても間が丸1年空いており、その両方がプロショットで観られるのです。
ポイント2:マニア改修による完全版
先述したように“SOMEWHERE BACK IN TIME WORLD TOUR”にはフルサイズのプロショットが5本ありますが、その総てがショウを隅から隅まで完全収録しているわけではありません。実は、2本のサンティアゴ公演は、全曲収録してはいるものの、曲の一部に欠けがあった。特に「2009年公演のプロショット」は、ほとんどの曲間で冒頭がなかったり、MCの当時翻訳が被る。「The Number Of The Beast」ではデジタルノイズが入ったり、「Sanctuary」が途中で終わってしまったり……。本作は、そんな“惜しい!”プロショットの欠けを、海外マニアが補完したものなのです。しかも、その補完ぶりにMAIDEN愛が炸裂している。MCが被るパートは、FM放送の音声を被せ、足りない尺はオーディエンス映像で補完。さらに、単に欠けている部分を埋めるだけでなく、プロショットが見どころを外しているパートでは、数々のオーディエンス・ショットからばっちりのアングルを拾い出して繋ぐ。例えば、ブルース・ディッキンソンお馴染みの「Screaming for me, Santiago!!」では一瞬だけ叫ぶ観客の姿が挿入されますし、「Hallowed Be Thy Name」キメの煽りでも、応える客席の遠景でスペクタクルを演出。もちろん、99%はマルチカメラのプロショットなのですが、監修したマニアはディッキンソンの歌やギターソロでも美味しいポイントを熟知しており、まるでプロショットのアングルミスを訂正するかのように痒いところに手が届くのです。さすがに曲間が丸っきりなかった「2009年公演」は補完しきれず、曲間はフェイド処理になっていますが、それでも楽音は完全修復。フェイド処理も『FLIGHT 666』をモチーフにしており、センス良く仕上げています。
ポイント3:巨大なスフィンクス&ミイラ・エディ
このツアーはオフィシャルに『FLIGHT 666』もありますが、あれは2008年の2・3月の収録で、その際には巨大なミイラ・エディが使われませんでした。本作のディスク1「2008年公演」でも登場するのは竹馬のサイボーグ・エディだけですが、ディスク2「2009年公演」の「Iron Maiden」ではスフィンクス&ミイラのエディが登場! 黄金輝くマスクを2つに割って飛び出し、クライマックスで目から花火を吹き出す巨大なエディ。そのド迫力シーンがマルチカメラのプロショットで観られるのです。 オーディエンス画像との違和感を最小限にするためか、ハイライトを調整した画質的には“ツアーナンバー1”とは言えない(ナンバー1は、MAIDEN全史でも頂点的な『PERFECT SLAVE』)ものの、その代わりにマニアの「ココが観たい!」の気持ちが猛烈に吹き出す傑作映像です。豪華極まる“SOMEWHERE BACK IN TIME WORLD TOUR”が2回もやってきて、しかも両方がプロショットで残されたサンティアゴ。まったく羨ましい限りの話ですが、本作に映し出される大観衆の熱狂、そして修復するマニアの情熱は「それも当然」と思えるほどに熱い。2つの違うセットリストとエディをマニアが尽きぬ情熱で完全形に仕上げた1本。ぜひ、たっぷりとご堪能ください!
Pista Atletica, Santiago, Chile 9th March 2008 PRO-SHOT Club Hipico, Santiago, Chile 22nd March 2009 PRO-SHOTDisc 1 (119min.)
Disc-1 Pista Atletica, Santiago, Chile 9th March 2008
1. Intro: Doctor Doctor 2. Transylvania 3. Churchill's Speech/Aces High 4. 2 Minutes To Midnight 5. Revelations 6. The Trooper 7. Wasted Years 8. The Number Of The Beast 9. Can I Play With Madness 10. Rime Of The Ancient Mariner 11. Powerslave 12. Heaven Can Wait 13. Run To The Hills
14. Fear Of The Dark 15. Iron Maiden 16. Band Introduction 17. Moonchild 18. The Clairvoyant 19. Hallowed Be Thy Name
Disc 2 (102min.) Club Hipico, Santiago, Chile 22nd March 2009
1. Intro: Transylvania 2. Churchill's Speech/Aces High 3. Wrathchild 4. 2 Minutes To Midnight 5. Children Of The Damned 6. Phantom Of The Opera 7. The Trooper 8. Wasted Years 9. Rime Of The Ancient Mariner 10. Powerslave 11. Run To The Hills 12. Fear Of The Dark
13. Hallowed Be Thy Name 14. Iron Maiden 15. The Number Of The Beast 16. The Evil That Men Do 17. Sanctuary
Bruce Dickinson - Vocal Steve Harris - Bass Dave Murray – Guitar Adrian Smith - Guitar Janick Gers - Guitar Nicko McBrain - Drums
PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx. 221min.(TOTAL)