最新の極上マルチカメラ・プロショットが登場です。本作が撮影されたのは「2016年6月24日」。英国を代表する巨大フェスティバル“第35回グラストンベリー・フェスティバル”に出演した際のBBC放送です。そのクオリティは、さすが天下のBBC。最新デジタル放送の画質・音質は極上中の極上。ビリー・ギボンズの髭の1本1本からスモーク粒子1つまでクッキリと映し出される。カメラワークも完璧で、元々シンプルなステージ、かつアクションも少ないバンドなわけですが、多彩なアングルで飽きさせない。ステージだけでなく広大な客席のカットも多彩で、眼鏡をかけたバットマン(観客)のズームからスペクタクルな遠景まで多種多様。90度真上から観客を捉えるアングルもあり、一体どうやって撮影しているのか分からないほどです。それだけ凝りに凝っていながら、わざとらしく派手な演出になっていないところが英国BBC式。あくまでも“バンドと演奏の魅力が主役”が貫かれ、嫌味がまったくない。さすが、ロックの発展と共に記録し続けてきたBBC。視聴者に飽きさせない渋いテクニックを駆使しながら全体ではドキュメント感を醸し出すバランス、高度な撮影技術と自然なセンスの両立は、他のいかなる放送局の追随も許さない。“ロックを撮らせたら世界一”を証明するかのような超極上映像なのです。そのクオリティで描かれる“夏の野外のZZ TOP”がまた、何ともイイ感じ。オフィシャル映像『LIVE AT MONTREUX 2013』では観られない「I'm Bad, I'm Nationwide」が美味しかったりもするのですが、それ以上にモニターから発散されるムードが最高。巨大な“グラストンベリー・フェス”の観客は、熱烈な固定ファンばかりというわけではないのですが、その雑多感がえらく夏っぽい。ヨーロッパ各国の国旗がたなびき、層の読めない老若男女が渾然とひしめく。ZZ TOPの出演はまだ陽の高い日中だったのですが、抜けるような青空や鋭い直射日光までもが開放感たっぷり。そんな中で白髪の老人が、浅黒い肌の女性が、果ては5歳くらいの子どもに至るまで、あらゆるタイプの群衆が思い思いにブギーに身体を任せ、揺れ踊る。もちろん、明るい日中なので髭のコスプレイヤーたちもしっかり・大量に映っています。結成47年にして、メンバーチェンジもなくブギをかき鳴らし続けるZZ TOP。あらゆる人種・世代の壁を超えて熱狂させるロックンロールを超・極上クオリティで捉えきった傑作映像です。2016年の夏を最高に熱くするブギ。今週末、本作でたっぷりと味わってください。
Live at Worthy Farm, Pilton, UK 24th June 2016 PRO-SHOT (57:32)
1. Got Me Under Pressure 2. Gimme All Your Lovin' 3. Waitin' For The Bus 4. Jesus Just Left Chicago 5. Pincushion 6. I Gotsta Get Paid 7. Foxy Lady 8. I'm Bad, I'm Nationwide 9. Chartreuse 10. Sharp Dressed Man 11. Legs 12. La Grange / Bar-B-Q 13. Tush
PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.58min.