
LED ZEPPELIN以降のキャリアでも異色のプロジェクトとなったジミー・ペイジ&THE BLACK CROWES。その大定番マルチカメラ・プロショットがリリース決定です。公式ライヴアルバムもヒットした合体プロジェクトでしたが、“目で見る”映像は極めて希。本作は、そんな中でもっとも有名にして、ロックファンから愛された大定番フルプロショットです。本作が撮影されたのは「2000年7月10日ワンタフ公演」。良い機会ですので、ジミー・ペイジ&THE BLACK CROWESの活動を振り返ってみましょう。
・1999年10月9日-19日:北米#1(7公演)『LIVE AT THE GREEK』《約8ヶ月後》・2000年6月24日-7月10日:北米#2(8公演)←★ココ★《約1ヶ月後》・2000年8月13日-30日:北米#3(7公演)《約3週間後》・2000年9月23日-10月3日:北米#4(5公演)
以上がツアーの概要。オフィシャル盤やDVD『LIVE AT THE GREEK 1999』が収録されたのは「北米#1」の最終公演であり、本作はその8ヶ月後に行われた「北米#2」の最終日にあたります。長年愛されただけあって、そのクオリティは実に素晴らしい。デジタル全盛な現代感覚からするとやや甘さの画面ですが、当時にしては十二分なクオリティ。ビデオ・マスター由来の微かな歪み線が1本入ってはいるものの、それ以外に劣化らしい劣化もない見事な映像美。音声も完璧なステレオ・サウンドボードです。そんなクオリティで目撃できる20世紀最後のジミー・ペイジの勇姿が素晴らしい。『OUTRIDER』での復活以降、COVERDALE/PAGE、PAGE・PLANTと断続的ながら活動を続けてきただけにブランク感がまったくない。若々しくもリスペクト感たっぷりのTHE BLACK CROWESの面々に囲まれ、あのアクションをキメながら気持ち良さそうにZEPナンバーを披露していく。どの曲も素晴らしいですが、特に必見なのは「Whole Lotta Love」でしょうか。中盤ではテルミンのソロが配され、あの音世界を再現。撮影スタッフもその意味をしっかりと理解しており、コマ落としや残像、グルグルと傾くアングルで幻想感・酩酊感を表現する。そして、首に血管を浮き立たせ、食いしばるような表情でリフを刻む。その熱演ぶりがマルチカメラで捉えられ、フレーズ以上の説得力で迫るのです。しかも、時期が違うからこその美味しい曲もたっぷり。「Misty Mountain Hop」や「In The Light」は日本盤ボーナストラックでも聴けましたが、「The Wanton Song」「Hots On For Nowhere」「Bring It On Home」を始め、オフィシャル盤やDVD『LIVE AT THE GREEK 1999』にはない曲が6曲も演奏されるのです。総てを終え、汗を拭いながら満足げに観客へ語りかけるペイジ。その表情には、自らの音楽への想いと確かな手応えがアリアリと浮かんでいる。本作に詰まっているのは「自分の曲でギターを弾く」……そんな当たり前の喜びを心ゆくまで愉しんでいるペイジなのです。決して永続的なプロジェクトではないことは誰もが承知しつつ、だからこその至福の刹那。それをマルチカメラ・プロショットで描ききった1枚。
Live at Jones Beach Theater, Wantagh, NY. USA 10th July 2000 PRO-SHOT
1. Intro. 2. Celebration Day 3. The Wanton Song 4. Misty Mountain Hop 5. Hots On For Nowhere 6. No Speak No Slave 7. Sick Again 8. What Is And What Should Never Be 9. Horsehead 10. Oh Well 11. Ten Years Gone 12. In My Time Of Dying 13. I Can't Be Satisfied
14. Your Time Is Gonna Come 15. Remedy 16. The Lemon Song 17. In The Light 18. Shapes Of Things 19. Nobody's Fault But Mine 20. Heartbreaker 21. Bring It On Home 22. She Talks To Angels 23. Out On The Tiles 24. Whole Lotta Love
PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.141min.