
全米No.1を果たし、世界を席巻していた1992年のTHE BLACK CROWES。その姿を極上マルチカメラ・プロショットで収めた大定番映像が復刻です。本作に収められているのは「1992年11月17日ケルン公演」。初来日公演から約半年後にあたります。このショウはドイツの伝統番組“ROCKPALAST”で放送され、長年大定番として君臨してきたものです。本作は、その大定番でも頂点となるマスター。当時に登場したマスターは玉石混淆でしたが、本作はそれらとは一線を画するデジタル・マスター。それをダイレクトにDVD化した特級バージョンなのです。そのクオリティは、文句ナシにパーフェクト。デジタル・マスターとは言えどエアチェックだけに局マスター流出という感じではありませんが、ダビングやマスター劣化皆無の美麗ぶりはまさに“当時そのもの”。デジタルで再放送でもしない限り超えようのない映像美なのです。もちろん、カメラワーク・ミックスは完全なるオフィシャル仕事。本来であれば、オフィシャルがリリースすべき極上品なのです。そして、その内容も公式に残すべき大全盛期。大名盤『SHAKE YOUR MONEY MAKER』から6曲+『THE SOUTHERN HARMONY AND MUSICAL COMPANION』から7曲がセレクトされたセットは来日公演に準じますが、中野サンプラザのサウンドボード・アルバム『TOKYO 1992』でさえ聴けなかった名曲「Sometimes Salvation」や、ボブ・マーリーのカバー「Three Little Birds」も観ることができます。そして、パフォーマンスそのものがあまりにも素晴らしい。この時代のプロショットというと、細切れなテレビ出演やスタジオライヴが多いのですが、熱いブルース/ジャム・ロックはファンを目の前にして、長く演奏してこそ熱気が醸成されるもの。エディ・ハーシュのピアノやワイルドなリズム隊のグルーヴに乗せて、1フレーズ1フレーズを重ねることでグイグイと高まっていくリッチ・ロビンソン&マーク・フォードのギター。そして、そんなギターの熱気に火を付けるようなクリス・ロビンソンの歌声も当代きってのソウルフル・ヴォイスを滾らせる。単に“時間が長い”以上の意味が音楽に吹き込まれているフル・プロショットなのです。これぞ、ロック。これぞ、THE BLACK CROWES。これぞ、大全盛期。大名盤『SHAKE YOUR MONEY MAKER』『THE SOUTHERN HARMONY』はもちろん素晴らしいですが、本作はそれらと同等……いえ、それ以上です。全世界を席巻していた生粋のライヴバンドが、本来いるべき場所でもっとも眩しく輝いていた刹那。それを極上のマルチカメラ・プロショットで描ききった一大傑作。どうぞ、思う存分熱いブルース&ロックに浸りきってください。
Live at E-Werk, Koln, Germany 17th November 1992 PRO-SHOT
1. No Speak No Slave 2. My Morning Song 3. Sting Me 4. Hard To Handle 5. Jam/Thorn In My Pride 6. Seeing Things 7. Twice As Hard 8. Black Moon Creeping 9. Thick N' Thin 10. Stare It Cold 11. Three Little Birds 12. Sometimes Salvation 13. Jealous Again 14. Remedy
Chris Robinson - Vocal Rich Robinson - Guitar Mark Ford - Guitar Ed Hersch - Piano & Organ Johnny Colt - Bass Steve Gorman - Drums
PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.100min.