
伝説の当事者2人が24年ぶりに“飛行船の夢”を魅せてくれたPAGE & PLANTの来日公演。その極上映像がリリース決定です。本作に収められているのは「1996年2月8日:日本武道館」公演。今週はPAGE & PLANTのリリースラッシュでもありますので、まずは来日スケジュールから見ていきましょう。
・2月5日:日本武道館 ・2月6日:日本武道館 《2月7日:オフ》 ・2月8日:日本武道館 【本作】 ・2月9日:日本武道館 《2月10日-11日:オフ》・2月12日:日本武道館 ・2月13日:日本武道館 《2月14日:移動&オフ》 ・2月15日-20日:大阪/名古屋/福岡(4公演)
以上、全10公演。地方公演はまとめさせて頂きましたが、6公演連続の日本武道館はなかなか圧巻です。本作は、その3日目。今週のギフトには2日目の『BUDOKAN 1996 2ND NIGHT: THE VIDEO』も登場しますが、そこから1日休みを挟んでのコンサートでした。そんな本作最大のポイントは、極上のクオリティ。『2ND NIGHT: THE VIDEO』と同じ名手による撮影でして、こちらも負けず劣らずの業物。ステージ斜め左側(プラント側)のスタンド席から撮影していますが、やはり最前席なのか観客の影ゼロ。一切の遮蔽物なしにステージを直視する極上視点なのです。そして、プロショットばりの強烈ズームを多用し、その上で手ブレもない滑らかスクロールで魅せる撮影テクニックも『2ND NIGHT: THE VIDEO』と同じなら、2人だけが画面を占領する映像美も同様。本作もまた、まったくもって“異常クオリティ”としか言いようのない大傑作なのです。それほど『2ND NIGHT: THE VIDEO』に酷似したクオリティなのですが、その傑作さえも超えてしまいかねないのはサウンド。喝采の生々しさからマイク収録なのは間違いない(開演シーンで「来た来た!」と口走る観客の生々しいこと)のですが、その楽音はサウンドボードにしか思えない美麗ぶり。もちろん、『2ND NIGHT: THE VIDEO』も極上であり、基本クオリティは本作と同様なものの、極わずかながら左チャンネルに接触ノイズがあった。本作はそれさえもなく、艶やかでトロけるような美しさが全編を貫くのです。そんなクオリティで描かれるショウは、通好みの一夜。『2ND NIGHT: THE VIDEO』はマニアも認める名演中の名演でしたが、こちらはマニア心をくすぐるシーンがたっぷり。まず、何と言っても目玉なのが日本公演でこの日のみの「When The Levee Breaks」。正直なところ、あまり出来が良いとは言えず、他の日に演奏しなかったのも分かる内容なのですが、このレア度は捨てがたい。さらに面白いのがミス・シーン。「The Rain Song」ではイスに座ったペイジがイントロをミスって大爆笑。演奏も止めてしまうのですが、あまりに微笑ましいムードに返って観客も喜んで盛り上がってしまうのです。もちろん、別に演奏がダメというわけではなく、思い直してやり直すと魅惑のフレーズが八角形の現場を占領し、呼吸を忘れるような美世界に包まれる。オリジナルに忠実ながらメロトロンパートをオーケストラが務め、“美”が幾重にも重なっていくのです。もう1つ必見のミスが「Tea For One」。こちらもイントロで演奏が止まってしまい、大観衆が冷やかす。プラントも苦笑いしながら「ブートレッグのためのリハーサルさ」とMCを入れるのです。そんなプラントも人のことばかりは言っていられない。本編セットでは引き締まった肉体を黒のタンクトップ&レザーパンツに包んで非常にカッコイイのですが、アンコールで戻ってくると白のトレーナーが妙にダサい。そして、お茶目な表情(までハッキリ見えるクオリティ!)で観客を煽りつつ、「Black Dog」に突入! あのセクシーなヴォーカルには今ひとつ馴染みにくいスタイルです。そんな本編ライヴの後には、ボーナス映像も収録。ツアー初日「2月5日」の「Wanton Song」に乗せた天気予報とツアーCMです。貴重なマルチカメラ・プロショットにもかかわらず、なぜか天気予報……この猛烈なギャップに“1996年の日本”が思いっきり香り立つ傑作。お薦めしているのか違うのか分からなくなってきましたが、あくまでファニーな見どころがあるというだけ。ショウ本編は名演だった2日目を引き継いでおり、前日には演奏されなかった「Celebration Day」「The Song Remains the Same」「What Is And What Should Never Be」といった美味しい曲もたっぷりと味わえる1枚です。極上クオリティでマニア心をツンツンしてくる“くすぐったい”大傑作。どうぞ、思う存分お楽しみください。
Live at Budokan, Tokyo, Japan 8th February 1996 (132:26)
1. Introduction 2. Celebration Day 3. Bring It On Home 4. Heartbreaker 5. What Is And What Should Never Be 6. The Rain Song 7. Hurdy Gurdy Solo 8. When The Levee Breaks 9. Gallows Pole 10. Tea For One (false start) 11. Tea for One 12. The Song Remains the Same
13. Babe I'm Gonna Leave You 14. Whole Lotta Love 15. Yallah 16. Four Sticks 17. The Egyptian Intro 18. In The Evening 19. Kashmir 20. Black Dog 21. Rock And Roll
Bonus Track 22. TV Spots 5th February 1996
COLOUR NTSC Approx.132min.