
幻のオフィシャル映像が史上最高峰クオリティで復刻です。本作の主役は、80年代に咲いたメロディック・ハードの徒花、GIUFFRIA。わずかアルバム2枚を遺して消えた名バンドですが、本作はその2枚の間にリリースされたオフィシャル作品『JAPAN TOUR '85』を精緻にデジタル化したものです。元ANGELのキーボーディスト、グレッグ・ジェフリアが新バンドを結成したのは1984年。当初は再結成ANGELでしたが、GIUFFRIAと改名してデビュー作『GIUFFRIA』を発表。「Call To The Heart」のスマッシュ・ヒットもあって“知る人ぞ知る名バンド”として頭角を現したのです。もちろん、耳ざとい日本の洋楽ファンは即座に反応、翌1985年には奇跡的な初来日が実現しました。本作に収められているのは、その初来日公演より「1985年6月26日:中野サンプラザ公演」のフルセットなのです。記録の意味でも、ここで初来日の日程を記しておきましょう。
・6月25日:中野サンプラザ ・6月26日:中野サンプラザ 【本作】・6月27日:渋谷公会堂・7月1日:大阪フェスティバルホール
以上、全4公演。中野サンプラザでは2公演ありましたが、本作は2日目にあたります。デビュー直後だというのに遠い異国でツアーが実現したこともあり、その模様は公式に撮影。オフィシャルVHSとしてリリースされました。当店では、廃盤レーザーディスクから数多く復刻して参りましたが、残念ながらこの作品はレーザーディスクが存在せず、最高峰は日本版VHS。本作は、国内コアマニアが秘蔵していたミントクオリティ版から精緻に復刻したのです。もちろん、レーザーディスクではないとは言っても、デジタル化の精密さはこれまでのシリーズと同様。海外のアナログ映像専門メーカーに委託し、プロ仕様のハイエンド環境でデジタル化しています。 実際、本作の映像美は極めて素晴らしい。毎度の事ながら、コアコレクターは「買っただけで再生してなかった?」と疑問に思うほど新品同様のマスターを提供してくださるのですが、VHSだと更にその思いが強くなる。テープヨレが一切ない美品から掘り起こされた画質は線ノイズ1本、画面端の歪みさえもない。現場ステージの関係もあって現代の眼にはやや暗めの画面ではありますが、ライトアップされたメンバーの姿は現代の眼にも鮮やか。微塵の走行ムラも感じさせないクオリティは民生機では不可能な次元で、極上のサウンドも然り。もし仮にオフィシャル側でマスターを保存していたとしても、ここまで美しく保存できてはいないだろう……それほどの超クオリティなのです。そんな映像美で描かれるGIUFFRIAのショウは、幻想のような“メロディックハードの桃源郷”。当時はデビュー作しかなく、「Dance」「The Awakening」以外の全10曲中8曲を演奏し、そこに「Straight To The Top」を差し込む。まさに名作『GIUFFRIA』の映像版・生演奏バージョンなわけですが、そのパフォーマンスも素晴らしい。元大リーガーのシンガー、デヴィッド・グレン・アイズレーはスティーヴ・ペリーを彷彿とする美声で美しいメロディを歌い上げ、若きクレイグ・ゴールディもアルバムよりも激しく弾きまくる。そのトリッキーぶりはDIO時代以上で、特にギターソロ・タイムではジェフ・ヒーリーよろしく膝の上にギターを置いて滑らかなフレーズを連発。「アルバムで抑えられていたのが不満だった?」と勘ぐりたくなる熱い弾きっぷりを魅せてくれる。もちろん、主役のグレッグも大活躍で、ソロタイムではEL&Pばりに「Fanfare For The Common Man」まで繰り出します。また。そんな熱演ライヴには楽屋でのインタビューも収録。日本語字幕付きで楽しめます。これがまた傑作。自己紹介を求められると、デイヴがステージとは違うデイヴ・リー・ロス似の話し声で「日本のジャイアンツにいたんだ」と答え、「ミュージシャンになったきっかけは?」の質問にアラン・クリガーが「母親のお腹の中でも叩いていたよ」とジョーク連発。クレイグの名前が「オールディ」になっているのも可笑しいですが、その彼が「友だち?……ロニー-・ジェイムズ・ディオ」と話したり、グレッグが今後の展望を語ったり。実際に“その後”がどうなったか知っている今だからこそ一層面白いシーンが目白押し。さらに「JOURNEYと比較されることをどう思う?」と突っ込んだりと、通り一辺倒ではない質問の数々が飛び出す傑作インタビューなのです。そんな本編の後には、貴重なボーナス映像も3トラック収録。スタジオ・ライヴの「Call To The Heart」とプロモクリップの「Call To The Heart」「Lonely In Love」です。いずれも本編のオフィシャル映像に匹敵する超・極上マスターからデジタル化いたしました。特に必見なのが「Call To The Heart」のスタジオ・ライヴ。日本ツアー初日を控えた「6月24日」に収録されたテレビ番組の模様なのですが、レア度やパフォーマンス以上に強烈なのが黄色い嬌声。いかにも80年代のテレビ番組らしく女性ファンの悲鳴のような声が被せられているのですが、それがアイドル人気のように押し寄せるわけではなく、まばら。突如、思い出したように入りつつ、盛り上がるわけでもない。このチープさがまた、当時の彼らのポジションを映し出すようで時代感がただよう傑作映像なのです。存在自体が幻のようなGIUFFRIA。しかし、幻は極めて美しいメロディックハードの理想を体現していました。そのオフィシャル映像を史上最高峰クオリティで蘇らせた傑作。
Live at Nakano Sunplaza, Tokyo, Japan 26th June 1985 PRO-SHOT (82:19)
1. Lonely In Love 2. Rock Rules 3. Interview #1 4. Do Me Right 5. Don't Tear Me Down 6. Line Of Fire 7. Out Of The Blue 8. Guitar Solo 9. Straight To The Top 10. Call To The Heart 11. Keyboard Solo 12. Trouble Again 13. Drum Solo/Jam 14. Turn Me On 15. Interview #2
Extras (13:26)
1. Call To The Heart (TV Studio, Japan 24th June 1985) 2. Call To The Heart (Music Video) 3. Lonely In Love (Music Video)
David Glen Eisley - lead vocals Craig Goldy - guitars Chuck Wright - bass Gregg Giuffria - keyboards, backing vocals Alan Krigger - drums, percussion
96min. Dolby 2.0 Stereo 4:3 PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.96min.