
オリジナル・リユニオン時代に一晩だけあった“ピーター・クリス不在”の夜。その激レアなショウを捉えた極上マルチカメラ・プロショットが登場です。その激レアなショウとなったのは「1997年4月5日コロンバス公演」。全世界がオリジナル再結成に沸きに沸いた“ALIVE/WORLDWIDE TOUR 1996-1997”の一幕です。まずは、ツアーの概要からポジションを見ておきましょう。
《1996年》 ・6月-11月:北米#1+ドニントン(91公演)・11月-12月:欧州#1(19公演)・12月:北米#2(4公演)《1997年》・1月:日本(6公演)・1月-2月:オセアニア(9公演)・3月:中南米#1(5公演)・3月-5月:北米#3(34公演)←★ココ★・5月-6月:欧州#2(23公演)
以上、全191公演。公演数が膨大なためにかなり圧縮しましたが、これが“ALIVE/WORLDWIDE TOUR”の全容です。その中でも、本作のコロンバス公演は後半の「北米#3」の12公演目。ツアー全体では146公演目にあたるコンサートでした。この日、クリスが体調不良を訴えたわけですが、時すでに遅し。通常ならキャンセルとなるところなのですがもう開場されており、それもできなかったのです。そこでバンドは急遽、ツアーに同行していたエディー・キャノン(クリスのドラムテック)にCATMANメイクと衣装を着せ、スツールに座らせたわけです。そんな千載一遇のショウをマルチカメラのプロショットで観られるのが本作なのです。ただし、プロショットとは言ってもテレビ放送ではありません。関係者から流出したマスターであり、恐らくは現場スクリーン用に撮影されていたもの。そのため、やや時代がかった映像処理もありますし、映像演出のシーンではメンバーが映らないこともある(例えば「Firehouse」では画面いっぱいに炎です)。サウンドも放送物とは違い、思いっきり卓直結サウンドボード。観客の存在感はほぼゼロです。しかし、それが悪いのかというと、そうではない。メンバーを直視できない遠方席にも見やすいドアップが大量にフィーチュアされ、手元も表情もデカデカ。もちろん、煙を吹き出しながら飛ぶギターも血吐き、火拭きといった見どころも「これでもか!」というほどデッカく映し出される。ギターソロで撃ち落とされた照明ライトなど、思わず見逃してしまいがちな細かなギミックまでバッチリなのです。そして、観客ゼロのサウンドにしても然り。臨場感はまるでありませんが、その分、ド直結でミリ単位のタイムラグもない密着感……いえ、これはもう「密着」を超えている。自分の頭がマイクやPAそのものになったような一体感、KISSが脳内にいるような埋没感に目眩がしそうです。そのクオリティで描かれるのが、ロック史に残る一大エンターテインメイントだからたまらない。その後のツアーでは変化を付ける曲も演奏しましたが、本作は再結成したばかり。「これがメイクアップKISSだ!」と世界中に宣言するような超名曲・ド代表曲“だけ”がズラっと並んでいる。“KISSの象徴”のようなライヴがスクリーン光景&卓直結サウンドで味わえるのです。その上でやっぱり貴重なのがクリス不在のレア度。普通、代打メンバーのショウというのは貴重ではあっても記録では今イチ分かりづらい。特にドラマーの場合は見ていても「多分、別人なんだろう……」となることがほとんどです。しかし、本作は関係者流出のスクリーン映像。ドラムカメラでは、エディー・キャノンのドアップで映り、紛れもなく別人なのが一目瞭然。先述の通り、CATMANメイクもしているわけですが、それがえらく似合わず、メイクをしていれば誰でもカッコイイわけではないのがよく分かる。さらに「King Of The Night Time World」の後では、ポールが「ピーターはホテルに帰ってるんだ」をしっかりと説明しつつ、観客をガッカリさせないプロフェッショナルなMCもある。レア・ショウならではのムードもしっかりと感じられるのです。残念ながら「Deuce」「King Of The Night Time World」で音声の乱れがあるためにプレス化は逃しましたが、クオリティもレア度も、そしてエンターテインメント度でも満点の大傑作です。世界を揺るがした“ALIVE/WORLDWIDE TOUR 1996-1997”の極上にして貴重な娯楽作。
Live at Civic Center, Columbus, GA. USA 5th April 1997 PRO-SHOT
1. Deuce 2. King Of The Night Time World 3. Let Me Go, Rock 'N' Roll 4. Do You Love Me? 5. Firehouse 6. Watchin' You 7. Shock Me 8. Calling Dr. Love 9. Shout It Out Loud 10. Cold Gin 11. Love Gun 12. C'Mon And Love Me 13. I Was Made For Lovin' You 14. God Of Thunder 15. New York Groove
16. 100,000 Years 17. Black Diamond 18. Detroit Rock City 19. Rock And Roll All Nite
Paul Stanley - Guitar, Vocal Gene Simmons - Bass, Vocal Ace Frehley – Guitar Eddie Kanon - Drums
PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.115min.