
本作に収められているのは、2006年から2015年に至る、10年間のプロショット。単独作品にはなり得ない短めの放送ながら、超極上クオリティの映像のみをコンパイル。7番組・17曲を約80分に渡って楽しめる1枚です。それでは、それぞれの映像をご紹介していきましょう。
【2006年5月25日:VH1 ROCK HONORS(3曲)】
最初に登場するのは、いきなりのハイライト。“VH1 ROCK HONORS”に出演した際の映像です。何と言っても美味しいのがT. REXのカバー「20th Century Boy」。この日は『YEAH!』発売の2日後にあたり、そのプロモーションで演奏されたわけですが、ここで特別ゲスト:ブライアン・メイが登場! まだ黒髪のメイがあのトーンを奏で、DEF LEPPARDと融合していく。個性の塊のようなメイのサウンドはDEF LEPPARDとの相性も抜群で、フレディ・マーキュリーの追悼コンサートを彷彿とさせる超・極上プロショットなのです。
【2008年5月8日:LIVE FROM ABBEY ROAD(3曲)】
上記は『YEAH!』プロモーションでしたが、残りはすべて『SONGS FROM THE SPARKLE LOUNGE』以降のプロショットです。まずは『SONGS FROM THE SPARKLE LOUNGE』発売の約2週間後に出演した“LIVE FROM ABBEY ROAD”。当時ならではの「C'mon C'mon」も演奏しています。この番組は、その名の通り、バンドが“アビーロード・スタジオ”を訪れ、そこでスタジオ・ライヴを繰り広げるというもの。伝説スタジオに対する思いが透けるインタビューも収録していますが、演奏も普通とはちょっと違う雰囲気。通常、テレビ出演のスタジオ・ライヴとは言ってもイメージはステージ風。全員が前を向き、サクラの観客か、仮想の客席に向かってパフォームします。ところが、この番組はそうじゃない。言わば“リハーサル風”でして、全員が輪になって自然体のままスタジオの空気を楽しむように演奏する。そこには“魅せる動き”はまるでなく、ひたすら互いと自らの“音”に集中している。間違いなく生演奏でありながら、限りなく“スタジオ録音”に近いムード。もちろん、それだけでは淡泊な映像になってしまいますが、そこは専門番組。多彩で意外なカメラワークとカットでムード演出。まるでPVのような仕上がりなのです。
【2011年6月10日:DOWNLOAD FESTIVAL(4曲)】
続いてはムードも真逆なプロショット。本国イギリスの聖地ドニントンで開かれる野外フェス“DOWNLOAD FESTIVAL”に出演した際の模様です。もちろん、“MONSTERS OF ROCK”の伝統を引き継いだ巨大フェスになるわけですが、彼らが聖地に出演したのは意外と少ない。“MONSTERS OF ROCK”時代から数えても1986年・2009年・2011年の3回しかなく、最多ヘッドライナー記録を誇る同期IRON MAIDENとは対照的です。この映像は、そのうちでも最新の“2011年版”。上記のスタジオ・ライヴとは真反対に魅せるパフォーマンス、巨大なセット、開放的な野外ムード、数万人の大群衆の熱狂を全身に浴びる喜びいっぱい。
【2011年+2012年:THE TONIGHT SHOW(2曲)】
続いては、いかにもテレビっぽいプロショット。ジェイ・レノがパーソナリティを務める“THE TONIGHT SHOW”に出演した模様です。本作では「2011年5月10日」と「2012年4月6日」の2回分で放送された1曲ずつを収録しています。その光景は、いかにも“テレビ!”。ステージを模したセットに偽の歓声と手拍子、ステージのように振る舞おうとするメンバーも視線が定まらない(笑)。もちろん、百戦錬磨の大ベテランですからぎこちない事はないのですが、上記の“ABBEY ROAD”や“DOWNLOAD FESTIVAL”に比べるとお仕事感が漂う。それがかえって面白くもあるプロショットです。
【2014年9月28日:NFL PRE-GAME(メドレー3曲)】
続いてはこれまた貴重なプロショット。NFLプレ・ゲームでのパフォーマンスです。こうしたスポーツイベントへの出演はアメリカのバンド/ミュージシャンにはお馴染みですが、本作の現場は本国イギリスのウェンブリー・スタジアムです。これまた普通のコンサートとは雰囲気が全然違う。日中の明るさもさることながら、スタンド席に観客が詰まっていても(当たり前の事ながら)間近のグラウンドにはいない。その代わりにチアが曲に合わせて威勢良くパフォームし、花火がバンバン上がる。そしてDEF LEPPARDのロゴ入りユニオン・ジャックがグラウンドいっぱいに広げられる。DEF LEPPARD・チア・スタジアム……イメージが合っているような、でも何か違うような。そんな微妙ながらも猛烈に豪華な光景なのです。
【2015年4月13日:LA VOIX SEASON FINALE(メドレー2曲)】
最後はカナダのテレビ番組“LA VOIX”のシーズン・フィナーレに出演した際のパフォーマンス。この番組は音楽番組ではなく、いわゆるリアリティ・タレント番組。そのため、通常のバンド演奏ではなく、番組の出演者たちとの共演になっています。最初、バンドが普通に「Let's Get Rocked」を始めるのですが、ジョーが歌い出した辺りからワラワラと共演者がステージ上がってお祭り騒ぎの大共演になる。そのムードは“ミニ紅白”と言いますか……日本のアイドル番組ではよく見かける趣向ですが、ロックバンドでは意外と珍しい光景かも知れません。
ともあれ、全7番組・17曲・1時間21分27秒。本編プレスDVDの補完と呼ぶにはボリューム満点の1枚です。本編にはない曲、珍しいシチュエーション、意外な表情。すべてが面白く、完全オフィシャル級の超・極上プロショットが詰まった銘品。
(81:23)
VH1 Rock Honors: Live at Mandalay Bay Event Center, Las Vegas, Nevada, USA 25th May 2006
1. INTRO 2. ROCK OF AGES 3. ROCKET 4. 20TH CENTURY BOY
Live from Abbey Road: Live at Abbey Road Studios, London, UK 8th May 2008
5. INTERVIEW #1 6. ROCKET 7. INTERVIEW #2 8. ROCK ON 9. INTERVIEW #3 10. C'MON C'MON
Download Festival: Live at Donington Park, Castle Donington, UK 10th June 2011
11. ACTION 12. ROCKET 13. HYSTERIA 14. WASTED
The Tonight Show with Jay Leno: Live at NBC Studios, Burbank, California, USA 10th May 2011
15. POUR SOME SUGAR ON ME
The Tonight Show with Jay Leno: Live at NBC Studios, Burbank, California, USA 6th April 2012
16. ROCK OF AGES
NFL Pre-Game: Live at Wembley Stadium, London, UK 28th September 2014
17. ANIMAL / LET'S GET ROCKED / POUR SOME SUGAR ON ME
La Voix Season Finale: Live at TVA , Montreal, Quebec, Canada 13th April 2015
18. LET'S GET ROCKED / POUR SOME SUGAR ON ME
81min. Linear PCM Stereo 16:9
PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.81min.