
1994年のWHITESNAKE再編成は、カヴァデールがジミー・ペイジとCOVERDALE/PAGEプロジェクトに取り組んでいた1993年、彼のもとにレーベル側からWHITESNAKEのベスト・アルバム「GREATEST HITS」リリースのオファーがきた事に端を発します。その後、COVERDALE/PAGEプロジェクトは、7公演の日本ツアーを最後に不完全燃焼のまま終わりを迎えてしまいますが、このプロジェクトを通じてステージへの熱意を取り戻したカヴァデールは、同時期にロシアのイベント・プロモーターから打診されていた「ソロ・コンサート」の出演依頼に対し、「どうせならロシアだけでなく、ヨーロッパをツアーしたい」と意欲を見せました。各国のプロモーターを巻き込み、“「GREATEST HITS」アルバムのプロモーション”という大義名分のもと、WHITESNAKEとしてヨーロッパをツアーする事を決定します。カヴァデールはウォーレン・デ・マルティーニらを迎えたWHITESNAKEを率い、ヨーロッパツアーを「バンド再編成」のきっかけとなったロシア・サンクトペテルブルクでの“ホワイト・ナイト・フェスティバル”からスタートさせます。本映像はその特別な初日ライヴの模様を、マルチカメラを駆使した完璧なプロショット映像で、101分間にわたって完全収録しています!緊急招集されたバンドの初演だけあって、動きの固さやリハーサル不足が覗くシーンもありますが、さすが全員が即戦力たりうる実力派と言うべきか、聴き応えのある演奏を楽しむことができます。特にカヴァデールは「バンドの復帰戦」とあってモチベーションが高く、ヴォーカルも好調です。さらにユーモアを交えたMCとエネルギッシュなパフォーマンスで観客をぐいぐい引っ張っており、観る側も画面に惹きつけられてしまいます。ウォーレンのプレイも「Slide It In」でのスライドや「Slow An' Easy」でのドブロ・ギターなど、ミッキー・ムーディを彷彿させるプレイを披露。彼とエイドリアン・ヴァンデンバーグが見事な掛け合いを魅せる「Judgment Day」 は、COVERDALE / PAGEナンバーの「Don't Leave Me This Way」と共に、ライヴ前半の大きな見どころでしょう(同曲では帽子をかぶり煙草をふかしてムードを演出するウォーレンに注目!)。音源だけでは伝わらないライヴの細部まではっきりと確かめられます。まだの日の高い野外ライブは見た目にも珍しいですが、この日はWHITESNAKEの歴史上でも極めて珍しいサプライズが発生します。「Soldier Of Fortune」での熱唱で聴き手を感動させたカヴァデールは観客のリクエストに応え、なんと「Smoke On The Water」を演奏しているのです! おそらく「DEEP PURPLEつながり」という事なのでしょうが、第三期ではなく第二期ナンバーをWHITESNAKEが取り上げるのは異例中の異例。デイヴィッドはきちんと第三期アレンジで「They All~」と歌い出しているのも見逃せません。ワンコーラスのみの突発的な出来事ですが、初日ならではのファンサービスがライヴの印象を色濃いものにしています。ライヴ後半のインストナンバー「Oi」辺りからは会場周辺が次第に薄暗くなり、ライヴの雰囲気もさらに盛り上がります。「Here I Go Again」においてはウォーレンが再び煙草をくわえており、ドラムの入りと一緒に立ち上がるシーンなど、彼らしい「画」になる場面が続きます。完全に暗くなったステージでは、バンドにとって欠かせない「Ain't No Love In The Heart Of The City」と「Still Of The Night」の2曲がアンコール演奏され、特別なライヴを満点のムードの中で締めくくります。ワールドツアーのウォーミング・アップとしての意味もあったこの日のライヴを、ここまで完璧な映像とサウンドで捉えた本作には、文字通りプレミアムな価値があります。'94年WHITESNAKEのライヴ映像は、7月7日にイタリア・ミラノで行われた“ソノリア・フェスティバル”を収めたTV放送用プロショットの他、7月18日のロンドン“ハマースミス・アポロ”公演を上質なオーディエンス・ショットで収録した「CLASS OF 1994」が存在しますが、およそクオリティで本作を越える映像は、WHITESNAKE史上を見渡してもそうないでしょう(各種の既発タイトルで見られた高周波ノイズの問題も、当然ながらクリアされています)! '94年編成のライヴを完璧なマスター・クオリティで克明に捉えた本作は、間違いなくすべてのWHITESNAKEファンにとって必見必携の一本! 1994年のオーディエンス音源の決定版「BEATING HEAVY」とともに、「この時限り」のWHITESNAKEライヴをとことんお楽しみください!
Live at White Nights Festival, St.Petersburg, Russia 20th June 1994 PRO-SHOT(BEST QUALITY)
1. Introduction 2. Bad Boys 3. Slide It In 4. Love Ain't No Stranger 5. Judgment Day 6. Is This Love 7. Vandenberg Solo 8. Don't Leave Me This Way 9. Soldier Of Fortune 10. Smoke On The Water 11. Oi 12. Slow An' Easy 13. Fool For Your Loving 14. Here I Go Again
15. Ain't No Love In The Heart Of The City 16. Still Of The Night 17. We Wish You Well
David Coverdale - Vocals Adrian Vandenberg - Guitar Warren De Martini - Guitar Rudy Sarzo - Bass Paul Mirkovich - Keyboards Denny Carmassi – Drums
PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.101min.