
サミー・ヘイガー時代でも最も本来のVAN HALENサウンドに回帰した『FOR UNLAWFUL CARNAL KNOWLEDGE』時代。“本生100%のLIVE: RIGHT HERE, RIGHT NOW”とも言うべき極上映像がリリース決定です。本作に収められているのは「1991年10月27日ユニオンデール公演」。日本に2度訪れたサミー時代VAN HALENですが、このツアーでの来日はナシ。そんな全盛のショウを現場体験できるわけです。まずは、そのワールドツアー全容からショウのポジションを把握してみましょう。
【1991年】 《6月18日『F.U.C.K.』発売》・8月16日-9月23日:北米#1(19公演)・10月8日-11月15日:北米#2(24公演)←★ココ★・12月2日-14日:北米#3(10公演) 【1992年】・1月22日-3月3日:北米#4(23公演)・4月3日-5月31日:北米#5(33公演)←※公式
【1993年】 《2月23日『LIVE: RIGHT HERE, RIGHT NOW』発売》・3月30日-4月29日:欧州(18公演)・6月25日-8月28日:北米#6(41公演)
これが『F.U.C.K.』にまつわるツアー概要。公式作品『LIVE: RIGHT HERE, RIGHT NOW』は1992年編「北米#5」ですが、本作のユニオンデール公演はグッと初期となる「北米#2」12公演目のコンサートでした。そんな本作最大のポイントは、何と言っても極上のクオリティ。ごく最近になって登場したマスターなのですが、大元マスターからダイレクトにデジタル化された映像美は超美麗。ダビング劣化、経年劣化がまるで見られず、艶やかなでナチュラルな発色、細部までビビッドな画質がやけに端正。もちろん、時代柄ビデオ撮影ではあるものの、まるで最近のデジタル・ショットのように美しく、当時の光景がそっくりそのまま甦るのです。しかも、音声も極上。特に別録音をシンクロさせているわけではないのですが、それが信じられないほどにクリア。演奏と歌声が真っ直ぐに届きつつ、芯も骨太ならディテールもクッキリ。そして、現場の熱狂は広大でありながらも遠くに感じられ、真夏の陽炎のように透き通っている。「When It's Love」では万単位のコーラス隊が付き従うわけですが、その巨大スペクタクルの中でもヒロイックなサミーの声が微塵も隠れないのです。それ以上に素晴らしいのが撮影テクニック。ステージ左寄り(マイケル・アンソニー寄り)の2階席からやや見下ろし気味に撮影されたショットで、冒頭「Poundcake」こそ少し前列の影も入りますが、2曲目「Judgement Day」からはステージが視界いっぱいに広がる。そして、絶品の安定感。明らかに三脚が使われており、手ブレをまったく起こさず超見やすい。もちろん、遠景の固定ショットだと興醒めになるとこどですが、本作にその心配はナシ。果敢なズームはサミーやエディ・ヴァン・ヘイレンのウェストアップが画面を占領するほどに迫りつつ、ビシッと安定したまま2人を丁寧に追い続ける。驚きなのは、その押さえ方。サミーとマイケルが1本のマイクで歌っている姿が大写しになっていても、ギターソロが近づくとススーッと滑らかにエディへ代わる。客席撮影の定石としては、一度全体まで引いてエディの位置を確認し、最接近するもの。ところが、本作は画面外にいるエディの位置をキチッと把握しており、ズームのまま慌てず綺麗にスクロールしていく。手練れなのはもちろんのこと、ソロのタイミングやエディの位置取りまで理解した撮影者なのがよく分かる見事なカメラワークなのです。そんなクオリティで描かれるステージの素晴らしいこと……。サミーは約11年在籍したわけですが、本作はちょうど真ん中にあたる6年目。もはや大物合体のムードは完全に消え去り、互いの個性が融合したコンビネーションも鉄壁。まるで最初からサミーでデビューしていたかのような一体感が圧倒的。おおよそは『LIVE: RIGHT HERE, RIGHT NOW』に準じたショウなのですが、前述した通り時期が離れており、セットも異なる。オフィシャルの映像編ではカットされた「There's Only One Way To Rock」「Panama」「Why Can't This Be Love」「Best Of Both Worlds」が観られるだけでなく、「A.F.U. (Naturally Wired)」や「I Can't Drive 55」も披露しているのです。ポップな爽やかサウンドからVAN HALEN本来のワイルドさも取り戻した“FOR UNLAWFUL CARNAL KNOWLEDGE TOUR”。日本では観られなかった“サミー時代の中核”を本生100%体験させてくれる極上映像です。
Live at Nassau Coliseum, Uniondale, NY. USA 27th October 1991 AMAZING SHOT!!!
Disc 1(56:19)
1. The Star Spangled Banner 2. Poundcake 3. Judgement Day 4. Runaround 5. When It's Love 6. There's Only One Way To Rock 7. Bass Solo 8. Drum Solo 9. A.F.U. (Naturally Wired) 10. Panama 11. Why Can't This Be Love
Disc 2(56:38)
1. Sammy's Rap 2. Finish What Ya Started 3. Eagles Fly 4. Guitar Solo 5. You Really Got Me 6. I Can't Drive 55 7. Best Of Both Worlds 8. The Dream Is Over 9. Jump 10. Top Of The World
Sammy Hagar - Vocals, Guitar Eddie Van Halen - Guitar Michael Anthony - Bass Alex Van Halen - Drums
COLOUR NTSC Approx.113min.