
21年前に行われたサヨナラ・ツアー“THE LAST HURRAH TOUR”。その極上プロショットがリリース決定です。本作に収められているのは「1997年11月21日ソフィア公演(ブルガリア)」。このツアーの長尺プロショットというとロシア公演、ブエノスアイレス公演も有名ですが、本作はそれらと並ぶ3大プロショットの一角を成す傑作です。まずは、当時のワールドツアー全体像からショウのポジションを確認してみましょう。
・9月12日-27日:日本(11公演)・10月3日-11日:英国#1(7公演)・10月13日-11月9日:欧州(19公演)・11月11日-23日:東欧(9公演) ←★ココ★・11月26日-12月1日:英国#2(5公演)・12月6日-13日:南米(4公演)
これが“THE LAST HURRAH TOUR”の概要。本作のブルガリア公演はロシアと同じ「東欧ツアー」の一幕で、その8公演目にあたるコンサートでした。カヴァデール初のブルガリア公演でもあったわけですが、それ以上に意外なのは北米レッグがないこと。『SERPENS ALBUS』以降、常にアメリカを主戦場にしているカヴァデールですが、このツアーだけでなく1つ前の1994年ツアーでもナシ。結果として90年代には北米でのショウは1回もありませんでした。何とも特異な時期だったわけですが、ショウはさらに特別。解散ツアーだけにセットは結成から20年の歴史を総決算。GEFFEN時代のヒット曲はもちろんのこと、「Walking In The Shadow Of The Blues」「Ready an' Willing」「Love Hunter」「Don't Break My Heart Again」が復活。当時ならではの『RESTLESS HEART』ナンバーも演奏される。1曲1曲では21世紀WHITESNAKEでも演奏されていますが、それらが一堂に会した流れはやはり独特。特に『RESTLESS HEART』の曲はソロシンガー:カヴァデールを目指したような滋味を演出しており、実に渋味たっぷりのショウなのです。
そんなセット以上なのがアンサンブル。相棒エイドリアン・ヴァンデンバーグとCOVERDALE/PAGEで株を上げたデニー・カーマッシのトリオを軸に、このツアーだけのトニー・フランクリン(ベース)、スティーヴ・ファリス(ギター)、デレク・ヒルランド(キーボード)が顔を揃える布陣は実に渋い。エイドリアンにしてもフラッシーなフレーズを一切封印していますし、唯一派手めなトニーは流石の技を見せつけるものの、彼のフレーズもコンテンポラリー的。メタル色ゼロなだけでなく、英国ブルースロック全開な初期WHITESNAKEともちょっと違って、紡がれるフレーズやビートがお洒落。プロフェッショナルを取りそろえた“ソロシンガー:カヴァデール”的なコンサートは、COVERDALE/PAGEと並ぶほど特別感たっぷりなのです。本作は、そんなショウを目撃できるマルチカメラ・プロショットになるわけですが、映像だからこそその特別感が一層際立つ。とにかく赤ジャケットのカヴァデールが渋カッコイイ! ラストショウのブエノスアイレス公演プロショットでは大阪のオバちゃんみたいなヒョウ柄が微妙でしたが、本作は幻想的な照明に映えて美しい。そして、黒髪。『SERPENS ALBUS』以降、現在に至るまでブロンドが半ばトレードマークになっていますが、このツアーだけは1984年以前と同じ黒に戻して短めにカット。これが渋い選曲やディープ・ヴォイスと相まってえらくダンディなのです。ポリドールのクラシック白蛇とも、GEFFENのメタル白蛇とも、21世紀の復活白蛇とも違う、1997年だけのWHITESNAKE。“カヴァデールのソロツアー”にもっとも近いフルショウを体験できる3大プロショットの一角。
Live at Winter Palace Of Sports, Sofia, Bulgaria 21st November 1997 PRO-SHOT (100:49)
1. Intro 2. Walking In The Shadow Of The Blues 3. Give Me All Your Love 4. Love Ain't No Stranger 5. Too Many Tears 6. Ready an' Willing 7. Love Hunter 8. Slow An' Easy 9. Oi 10. Is This Love 11. Restless heart 12. Don't Break My Heart Again 13. Fool For Your Loving 14. Here I Go Again
15. Ain't No Love In The Heart Of The City 16. Still Of The Night 17. Soldier Of Fortune 18. We Wish You Well
David Coverdale : Vocals Adrian Vanderberg : Lead Guitar Steve Ferris : Guitar Tony Franklin : Bass Denny Carmassi : Drums Derek Hillind : Keyboards
PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.101min.