
本作に収められているのは、短命に終わったユニットが初顔合わせした場面の貴重な記録。もっとも1995年にはパリでペイジがクロウズのステージに飛び入りしており、厳密な意味では初めてではない。しかし行動を共にするユニットとしての顔合わせとリハーサルを捉えたのが今回の映像。ただし、映像で残されたのは全編ではなく、約42分。ただし、内容は全く同じではなく、部分的に長い部分や逆に短い部分があり、こちらも記録として大変貴重。ただし、クオリティはスタッフが手持ち撮影したホーム・ビデオらしく、やや甘めの画質でもあります。しかし、その中身は貴重で濃密。それぞれ数歩動けるかどうかの狭いスタジオにペイジとTHE BLACK CROWESが押し込まれ、スタッフもうろうろする空間。その裏舞台感がたまらない。聴いて育った名曲に全力で臨むひたむきなTHE BLACK CROWESの面々も初々しければ、曲をレクチャーするようなペイジの演奏も実に熱っぽい。「この組み合わせはイケるぞ!」という感触は音声だけでも感じ取れましたが、それが光景を伴うと更に説得力を増す。貴重さに感動しているのか、プロモーションに使おうとしているのか、スナップ撮影のフラッシュも炊かれるムードも超リアルです。さらに、そんな裏舞台に立ち会う感覚を引き上げているのは、実は音声。本作の音声はサウンドボードではなく、撮影カメラのマイク録音なのです。本作は空間録音だからこその“同席感”が満点なのです。また、サウンドボードよりもペイジのギターが大きく聞こえるのもポイント。ノッていくアクションと共にグイグイと熱を帯びていくフレーズがハッキリと聴き取れるのです。 アイコンタクトの合間にちょっと戯けるペイジの仕草や耳元で囁き合う光景、没入していくクリス・ロビンソンの表情、演奏の手応えと共に緊張感がほぐれていくムード。そんな現場に流れる温度と匂いは、映像だからこそ味わえるのです。
Nomis Studios, London, UK 25th June 1999
1. In My Time Of Dying 2. In My Time Of Dying 3. Houses Of The Holy 4. Woke Up This Morning 5. Woke Up This Morning 6. Sloppy Drunk 7. Shake Your Money Maker 8. Smokestack Lightning
COLOUR NTSC Approx.42min.