
ジョー・ペリー初のソロ来日も近づいてきましたが、もう一方の雄スティーヴン・タイラーもTHE LOVING MARY BANDを率いてソロツアーに邁進中。その最新ショウを目撃できる極上映像がリリース決定です。本作が撮影されたのは「2018年6月24日ベツレヘム公演」。今年5月にはAEROSMITHのショウも行われましたが、現在はソロ。その辺の関係を理解する上でも、2018年のライヴスケジュールからショウのポジションを確認してみましょう。
・1月28日:ロサンゼルス公演・3月3日-4月19日:北米(6公演) 《5月5日:AEROSMITHニューオーリンズ公演》・5月12日:ナッシュヴィル公演・6月12日-7月11日:北米(8公演)←★ココ★・7月15日-8月7日:欧州(7公演)
これが現在までに公表されているスティーヴンのコンサート日程。AEROSMITHとしては5月に“NEW ORLEANS JAZZ & HERITAGE FESTIVAL”出演があったのみ。6月からソロツアー“SUMMER TOUR 2018”を開始。本作のベツレヘム公演は、その4公演目にあたるコンサートです。そんなショウを収録した本作は、素晴らしい見晴らしの極上オーディエンス・ショット……です、たぶん。頼りなくて申し訳ないのですが、言い淀む原因は極上すぎるクオリティにある。ステージ左寄りの1階席後方から撮影されているのですが、とにかく絶景。目線の高さは観客の頭上より遙かに上で、遮蔽物なしにステージを直視している。その上、カメラワークも巧み。激しくアクションするスティーヴンを中央に捉え、自在にズームイン/アウトを繰り返す。最アップではスティーヴンの口元のシワや楽しそうな笑顔もしっかりと見える。しかも、どれだけアクティヴにズームしようとビシッとした安定感が乱れないのです。その光景に相応しいサウンドも素晴らしい。遮蔽物のなしに真っ直ぐ届くクリアさは絶品。数々のAEROSMITHナンバーに大合唱が巻き起こりますが、それも逞しい演奏音&歌声を邪魔することなく、まるでFM放送のようなバランス。実のところ、曲間でセッティングし直すシーンもあるのでやはりオーディエンス撮影だと分かるのですが、あまりの絶景&安定感&クリア・サウンドに、思わず会場設営カメラの関係者ショットかと迷ってしまうのです。そのクオリティで描かれるショウがまた素晴らしい。セットはAEROSMITHの名曲群の他、ソロアルバムの「Only Heaven」「We're All Somebody From Somewhere」「My Own Worst Enemy」を披露。さらにビートルズやアーマ・フランクリンといったカバーの数々を演奏していきます。そうしたレパートリーは『LEWISTON 2018』でも楽しめましたが、本作はさらにジャニス・ジョップリンの「Mercedes Benz」も歌ってくれる。さらに面白いのは「Only Heaven」の後。この日はミック・フリートウッド(FLEETWOOD MAC)の誕生日で、彼に贈るバースデー・メッセージを撮影するのです。スマホを持った女性スタッフが登場してスティーヴンや観客と映すのですが、その撮影画面と音声が本作にも重ねられている。何ともネット全盛な今ドキの演出が観られるのです。昨年、突然のドクター・ストップでAEROSMITHのツアーを中断させてしまったスティーヴン・タイラー。年齢が年齢だけに心配しましたが、彼は相も変わらず元気そのもの。その姿と歌声を極上クオリティで味わえる映像作品です。本作自体が傑作というだけでなく、凄まじいサウンドの『LEWISTON 2018』の“向こう側”にいるであろう彼の勇姿を思い描き、昨年の想い出も鮮やかに甦ってくる1枚。
Live at Sands Bethlehem Event Center, Bethlehem, PA, USA 24th June 2018 AMAZING SHOT (79:22)
1. Sweet Emotion 2. Cryin' 3. I'm Down / Oh! Darling 4. Come Together 5. Jaded 6. Only Heaven 7. Happy Birthday to You (sung for Mick Fleetwood) 8. What It Takes 9. Mercedes Benz 10. Piece of My Heart 11. We're All Somebody From Somewhere
12. My Own Worst Enemy 13. Dream On 14. Band Introductions 15. Train Kept A-Rollin' 16. Drum Solo 17. Walk This Way / Whole Lotta Love
Steven Tyler - vocal Marty Frederiksen - guitar Andrew Mactaggart - guitar Elisha Hoffman - banjo Rebecca Lynn Howard - bass Suzie McNeil - guitar, piano, harmonica Sarah Tomek - drums Jenee Fleenor - Violin
COLOUR NTSC Approx.79min.