1985年1月に実現したマドンナの最初のプロモーション来日で収録・放送された5番組をコンピレーションしたファン必携・必見の一枚。この時の来日はマ ドンナとマネージャーとのたった二人での来日(2005年のプロモ来日は48人での来日だったそうです。)。収録されている番組は「オールナイト・フ ジ」、「夜のヒットスタジオ」、「11PM」「ベストヒットUSA」「ミュージック・フェア」で、最初の「オールナイト・フジ」は来日直後(着いたその 日!)の土曜日の夜の収録で、この時、マドンナは「疲れているから出たくない」と駄々をこねたそうですが、レコード会社の担当さんが(当時ライバル視され ていた)「シンディ・ローパーも出たんだから」と説得した、という逸話も残っています。ちょうど、この来日中にシングル「Like A Virgin」がアメリカのチャートで一位になった時期でちょうど、昇り調子の絶好調にあった時期ですが、日本では注目されているとはいえ、まだまだ初来 日のド新人。一週間の間に数々のテレビ、雑誌とメディア露出を敢行したわけですが、本作は、テレビ音楽番組に出演したマドンナの姿をリアルに捉えていま す。スタジオでのパフォーマンスは勿論全て口パクですが、エネルギッシュにマイムする若きマドンナの姿はどれも見応え満点。「オールナイト・フジ」は女子 大生の方達の前でマドンナが喋るという今では考えられない構図。松本伊代が「素敵なプロモーションですね。スリーサイズはいくつですか?」と聞くとマドン ナが「それはシークレット・インフォメーション」という会話も素晴らしいですが、カメラが勝手にバストアップを撮影するという、これまた今では考えられな いショットも観ることができます。「夜のヒットスタジオ」では堀ちえみがマドンナからリストバンドをプレゼントされるというシーンも見れます。こちらはパ フォーマンスも生中継映像で、まだ初々しいムードのマドンナが、ここでも踊り歌いながらパフォーマンスする貴重な映像を楽しめますが、2分30秒目辺り で、激しいアクションに髪留めがほどけて落下してしまい、それを踊りながら拾おうとするマドンナの動きを確認することができます。(この曲では後半、故意 に髪留めを解くアクションをするようですが、この生放送では、自然に取れてしまっており、慌ててアクションを変更している様子が確認できます。)最高・最 強なのは「11PM」で、お色気色の強い番組らしく、マドンナの宿泊していたホテルの部屋(使用済み)をベッドルームからシャワールームまで念入りに撮 影、「残念ながら何も落ちてませんでした」という凄い昭和ギャグをかましているのが凄いです。最近他界されたコメンテーターらの御姿、そしてユーモア溢れ る強烈なコメントが実に素晴らしく、非常に楽しめます。大変貴重な11PMオリジナルのスタジオパフォーマンス(Like A Virgin)も最高ですが、その後の(凄く綺麗な)女性司会者の「(なんなのこの娘、と言いたげな感じで)結構わがまま言ってましてね、VTR撮るとき に私2回しか歌わないし、アクションもどんどんやるから勝手に撮ってって言ったんです」というコメントも、故小野やすし氏の「あんな風に歌って踊れる娘は 日本にもたくさんいるんです。そっちはポロっとだしちゃったりしてくれて」と言うコメントも含め、その全てが、この時期だからこその強烈な見所となってい ます(笑)。「ベストヒットUSA」でのインタビューは純正音楽番組だけあって非常にまともで、マドンナも小林克也氏の流暢な英語会話にご機嫌に応じてい ます。ラストは「ミュージック・フェア」(実際の放送は2月17日)で、来日スタジオ・パフォーマンス映像としては最も優秀で高品質な傑作映像で、日本語 対訳も付いています。記録としても一級品。洋楽ファンなら誰もが絶対に楽しめる32分です。
Rare Japanese TV compilation feat. Madonna First Promo Tour in Japan 1985
Programme #1
1. Like A Virgin(Studio) 2. Interview
Programme #2
3. Interview 4. Like A Virgin(Studio)
Programme #3
5. MC 6. Like A Virgin(Studio) 7. MC
Programme #4
8. Interview #1 9. Burning Up(Promo) 10. Interview #2 11. Like A Virgin(Promo)
Programme #5
12. Like A Virgin(Studio)
PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.32min.