FLEETWOOD MACそしてソロ・ミュージシャンとしても、素晴らしい作品とライヴを残してきたスティーヴィー・ニックス。今日に至る彼女の長いキャリアにおいて、名演は数多く存在します。それらの中で、彼女がもっとも輝いていた時代は、ソロとしても成功を収めた’80年代でしょう。特に’83年の”US フェスティバル”におけるステージは忘れられません。本作ではその特別なライヴを、公式級のマルチカメラ・プロショットで82分に渡り完全収録。サウンドももちろん最上級のステレオ・サウンドボード。ソロとしての彼女を知る上で、絶対に欠かせない一本です。このフェスティバルはVAN HALENやOZZY OSBOURNEらが出演した2日目(5月29日)の”HEAVY METAL DAY”が、その意義や知名度ともにずば抜けており、ある意味において代名詞と化しています。しかしこのフェスティバルでメインに位置づけられていたのは、やはり5月30日の”Rock Day”です。デヴィッド・ボウイやジョー・ウオルシュ,U2らが名を連ねたこのステージにおいても、スティーヴィーは特に注目を集めました。ライヴは’81年当時の「BELLA DONNA」ツアーに準拠した内容で、FLEETWOOD MACナンバーの「Gold Dust Woman」からスタート。彼女の個性的なパフォーマンスは映像でさらに印象深く、その優れた歌唱とともにファンを釘付けにするでしょう。さらに1stアルバムからの「Outside The Rain」や、FLEETWOOD MACの「RUMOURS」からの「Dreams」と、彼女の代表曲が続きます。「BELLA DONNA」ツアーでも演奏された「Gold And Braid」や、軽やかなロックンロール「I Need To Know」は大きな見所。中盤で連発されるFLEETWOOD MACナンバー「Gypsy」と「Angel」も、彼女のソロならではの解釈が秀逸です。ライヴのハイライトは、当時彼女が製作中だった2ndソロアルバム「THE WILD HEART」から先行して取り上げられた「Stand Back」。後にシングルとしてもヒットするこの曲は、すでに彼女の代表曲としての特別なムードを放っています。ライヴのクライマックスは「How Still My Love」・「Stop Draggin’ My Heart Around」・「Edge Of Seventeen」と3連発される「BELLA DONNA」ナンバー。最後はやはりFLEETWOOD MACの名曲「Rhiannon」がダイナミックにプレイされ、素晴らしい盛り上がりの中でライヴを締めくくります。本映像は画質・音質ともに、ファンならずとも見逃せない一本。本来なら公式化されても不思議のない決定的なアイテムです(本作はもちろんオリジナル・メニュー付き)。彼女のソロキャリアを知らないファンの方でも、一度見ればその魅力にきっとノックアウトされてしまうでしょう。
Live At Glen Helen Park, Devore, CA, USA 30th May 1983.
1. Gold Dust Woman 2. Outside The Rain 3. Dreams 4. Gold And Braid 5. I Need To Know 6. Gypsy 7. Angel 8. Leather And Lace 9. Stand Back 10. Band Introductions 11. How Still My Love 12. Stop Draggin’ My Heart Around 13. Edge Of Seventeen 14. Rhiannon
PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.82min.