『眩惑のブロードウェイ』再現ツアー“最後のサウンドボード”がで蘇った『ROCHESTER 1974』。ピーター・ガブリエル時代GENESISだけがなし得た舞台演劇ライヴを伝える見事なアルバムです。しかし、演劇的だからこそ、目で見てこそ真価が分かるというもの。そこで、そのボーナスには演劇調パフォーマンスをカラーで記録した映像作品をお贈りします。本作は2CDと同じ「1974年12月17日ロチェスター公演」を撮影した8ミリフィルム。わずか7分の短い映像なのですが、その短い間に「The Lamb Lies Down On Broadway」から「The Colony Of Slippermen」までの10曲分の名シーンが散りばめられています。しかも、そのクオリティが素晴らしい。70年代のフィルム撮影らしいアナログの質感を湛えつつ、カラー発色の美しさ、ほとんどノイズのない保存状態は、40年以上前の映像とは思えないほど。しかも、音声には同日サウンドボードを被せられている。サウンドボード音声に乗せてダイジェストで名シーンを紡いでいく構成なので、まるで2CDのプロモクリップのように観られるのです。 そして、そのクオリティで“THE LAMB LIES DOWN ON BROADWAY TOUR”の世界が観られるのですからたまらない。ときに白シャツ+革ジャンに身を包み、ときに上半身裸になってレエルそのものとなったガブリエルが、シーンに沿ってパントマイムのようなアクションで物語を紡いでいく。もちろん、あのスリッパーマンも登場します。そして、ガブリエルだけでなく、演奏力のアップした他のメンバーたちの姿もばっちり。暗めの画面は「手元までクッキリ」とは行きませんが、黒子に徹しながらも複雑な楽曲を難なくこなしていく姿や、歌いながらドラムを叩くフィルコリンズもしっかりと観られるのです。わずか7分間の映像ではありますが、一見は百聞を超える。この映像を見るのと見ないのとでは、2CDを聴いて浮かぶ光景は、まるで違うものになるでしょう。貴重極まる“THE LAMB LIES DOWN ON BROADWAY TOUR”の映像にして、屈指のクオリティで当時の光景を伝えてくれる傑作映像。2CDの魅力を最大限に引き出してくれる逸品。ぜひ、併せてお楽しみください。
Live at Auditorium Theater, Rochester, New York, USA 17th December 1974(6:55)
The Lamb Lies Down On Broadway / Fly On A Windshield / Cuckoo Cocoon / In The Cage /The Grand Parade Of Lifeless Packaging / Back In N.Y.C. / Hairless Heart / Counting Out Time / Here Comes The Supernatural Anaesthetist / The Lamia / The Colony Of Slippermen
COLOUR NTSC Approx. 7min.