本作に収められているのは「1997年6月24日ミュンヘン公演」。ドイツの“TOLLWOOD FESTIVAL”に出演した際のマルチカメラ・プロショットです。再編EL&Pの全容は本編の解説で触れましたので、ここでは『IN THE HOT SEAT』リリース以降に絞り込んで見てみましょう。
・1996年8月-9月:北米#1(33公演)・1996年10月:日本(10公演)ー約8ヶ月後ー ・1997年6月:北米#2(2公演)・1997年6月-7月:欧州(21公演)←★ココ★ ・1997年8月-10月:南米+北米#3(35公演)ー約10ヶ月後ー ・1998年8月:北米#4(21公演) ※『TINLEY PARK 1998』
1994年に『IN THE HOT SEAT』をリリースしたEL&Pはライヴもせずに活動を休止。2年後の再始動後は、逆に作品ナシに1996年から1998年をライヴ三昧で過ごしました。本作のミュンヘン公演は、この3年間で行われた唯一の欧州ツアーの4公演目。公式ライヴ盤『LIVE IN POLAND』の2日後にあたります。そんな再編後期をプロショットで収めた本作は、完璧なオフィシャル級プロショット。90年代の映像ではありますが、その画質・音質はデジタル全盛な現代の目で見てもパーフェクト。ズームを多用するカメラワークはスケール感にこそ欠けますが、その分、表情も手元もたっぷりと目撃できるのです。そんなクオリティで描かれる後期EL&Pの姿はド迫力。公式盤『LIVE IN POLAND』と近接しているので演奏内容は酷似していますが、やはり目で見ると違う。本作は約45分の収録でしかありませんが、ショウの後半からクライマックスにかけて収録していますので、「Tarkus / Pictures At An Exhibition」の大作メドレーも「Rondo」におけるキースの暴れっぷりも超ビビッドに見られる。オルガンの下敷きになりながら逆さ弾きするアクション等も、カメラがキースにぶつかりそうなほど間近。お約束の光景とは言え、ここまで間近に捉えた映像はちょっと覚えがありません。兎にも角にも、激烈なクオリティ超間近アングル。これに尽きます。オーディエンスや小綺麗なオフィシャルとは別次元の迫力で後期EL&Pに迫れる1枚。絶品・極上の本編ライヴアルバムと併せ、存分にお楽しみください。
Live at Tollwood Festival, Munich, Germany 24th June 1997 PRO-SHOT
1. Take A Pebble 2. Lucky Man 3. Tarkus 4. Pictures At An Exhibition 5. Fanfare For The Common Man incl. Rondo & Drum Solo
PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.46min.