未公開シーン解禁!!公式版にも収録されたあの1970年" KQED "フィルム映像が48年の年月を超え、遂に完全版で登場です!!!ピンク・フロイド1970年のKQEDフィルムと言えば、ファンにはもうすっかりお馴染みの映像でしょう。米国サンフランシスコにある地元の小さなTV局" KQED "から依頼を受け、1970年の第一次北米ツアー中にフィルモア・オーディトリアムの空きスタジオで収録されたあの映像です。2016年にフロイド初期の未発表音源や映像を集めた公式ボックス・セット『The Early Years 1965-1972』にも収録されたこの有名な映像は局のブロードキャスト・カメラでライブ録画され、施設の外に駐車されたモバイル・ユニット(※ ビデオ録画機器を保持したボックス・カー・サイズの巨大なモバイルトラック)に送られ、録画は局が所有する2インチのビデオテープに取り込まれました。初回放送こそ地元ローカルなものだったものの、その映像が語り草となって1973年に全国放送された時はKSAN-FMで同時放送された事でも知られています。家庭用ビデオデッキが普及していなかった1970年代にはこうしたラジオ放送版の音声を収録した非公式盤レコードが幾つも登場したものですが、肝心の映像が驚異的な画質と音声を伴う形でクローズアップされたのは、何と言ってもフロイド非公式音源や映像をネット公開していたHarvestedのDVD『KQED』の功績が大きいでしょう。これは1980年の再放送を録画したVHSテープの美麗な映像をベースに、音声をKQED局にあった「3/4" U-Matic sub-master (モノラル)」で合成したもので、その高性能な映像と音声と仕上がりは多くのファンを魅了し、驚愕させるものでした。これをDVD+CDで2009年初頭にディスク化したものが『AN HOUR WITH PINK FLOYD 』で大反響を呼び、以後これはKQED映像の定番となりました。しかしその状況に激震が走ったのは2017年11月末。何と当時この番組の為に撮影収録されたものの、実際の放送プログラムには含まれなかった約30分間に及ぶパフォーマンスの生映像を発掘したという驚きの発表がKQEDから発信されました。しかもこの中には史上完全初登場となる「Astronomy Domine」のパフォーマンスが含まれており、この1曲だけ独占的に初演する権利をバンド側から与えられたKQEDが公式サイトで動画公開した事で、世界中のフロイド・ファンが狂喜の絶叫を上げたのは未だ記憶に新しいところでしょう。1曲だけとはいえフロイド公認の、しかもKQED公式映像なだけにその映像クオリティは折り紙付きの高品質映像なのは勿論のこと、前述した2インチのオリジナル・マスターから局のエンジニアが可能な限りクリーンアップしての登場だった為、オーディオ音声も素晴らしい仕上がりが実現していたのです。そこでこの度、この一連の流れを総括するべく登場するのが本最新作。映像の最新リマスター版をベースに、公開された「Astronomy Domine」を本編に追加収録し、これを機に各既発盤では放送内容に準じて組み換えられていた曲順もこの映像収録の前後の公演を参考に実際の演奏順に並べ換えて収録しました。これは今回のリリースが初の試み。またこれまで4月29日とされていた収録日も近年の調査とKQEDのコメントによって4月30日である事が確実となったため、クレジットも4月30日に修正して史実の正確さも磐石にしています。そして更なるアッパーポイントとして本作では 2種類のサウンド・スタイルを用意しました。ホーム画面でリバーブを加えた2018年最新リマスターによる疑似ステレオと、オリジナルのモノラル・サウンドを選択出来る音声切り替え機能まで備えているのです!!その擬似ステレオによるサウンドの一新感は冒頭のタイトル画面のシーンから鮮烈そのもの。後ろで流れるあのドラム・ロールが冒頭からL/Rでワイドに拡がり、真新しい未体験の音の記憶を刻んでくるのです。肌の発色と鮮やかさが向上した「Grantchester Meadows」も2本のアコースティック・ギターの響きが鋭さを増しており、これに解像度が上がったギルモアのロマンティックな歌声とフルート・メロトロンの甘い音色が重なってゆく階層構造が未体験の感動を呼び覚ますでしょう。そして遂に登場する「Astronomy Domine」では言葉を失うほどの胸の高まりと陶酔が訪れます。観た事の無いアングルで映し出されるこの日の演奏フォーメーションが美麗映像と音声で浮かび上がり、各メンバーのアップでは髪の毛の一本一本まで綺麗に見えるのは当たり前、ギターの細い1弦も鮮明に確認出来る解像度で現われるのです。照明が楽器に当たって輝く様子も鋭く、色の滲みや退色がほぼ皆無の公式級映像で動く各メンバーの姿に誰もが驚嘆されるでしょう。中盤でライトがクローズアップされるシーンでは彼の手元のアップが多めに入り、音だけ聴くと殆ど分からない左手が放つ旋律線や、通常では確認し辛いノブ回しによる音の調整とトーン・スイッチの切り替えタイミング等がばっちり映っており、実演から滲み出るこうした創作表現の秘密と熱量が何度でも活目して御覧戴けるのです。「Cymbaline」も擬似ステレオになった事で既発サウンドとは別格の透明度と場の空間性が拡がります。足音の後に再び曲がスタートするところもギターの淡い音が格段に鋭く出ており、グレードの上がった画質と共にますます手応えある映像で愉しめる様になりました。「Atom Heart Mother」は出だしのアンサンブルに注目で、ここは音が立ち上がるというよりは" 聳え立つ "と書いた方がより正しい密度感で甦っており、モノラルとはまるで違う中音域の聴き心地が実現しています。映像面でも空中撮影されたサンホアキン渓谷の荒涼とした畑や沼地が一層生々しく映え渡り、途中に映るギルモアとライトによるハーモニーも更に発色の良い映像で追える点も嬉しいトピックでしょう。「Careful With That Axe, Eugene」ではギターの澄んだ音色にリマスター感が出ており、スクリーム後に大胆に動くアンサンブルも中音域~高音域にかけて拡がりある擬似ステレオがこれまでとは全く違う聴き応えを運んでくるのです。「Set The Controls For The Heart Of The Sun」では低音域にあったモノラル特有の濁りと平坦さが改善され、サウンド全体が更に立体的で奥行きある音像で愉しめる様になりました。ギルモアがスライド・バーを使って装飾音を出す様子もグッと浮いた音で出てくるのも特徴(※ これまではやや埋没気味でした)ですし、同様にタムをマレットで叩く音、そして銅鑼の打音も(※ そして照明の鮮やかさも)過去最高の質感で出てくるなど、過去最高のクオリティで視覚と聴覚に訴えてくるのです。勿論、音声切り替えで選択可能な従来のモノラルバージョンもPCM非圧縮音声で収録。まさにこれさえあれば完璧な、KQED映像の永久保存盤として手元に置いておきたい一枚に仕上がっています。甦る未知の驚嘆・・。本最新作の醍醐味は大発掘の「Astronomy Domine」が特級の映像・音声で堪能出来る事が最大のトピックです。しかし音声切り替え機能も含め、決してそれだけでは終わらせない本格的なリマスターとフレッシュなリニューアル感が随所で実現している事もまた、過去のKQEDタイトルからの大きな跳躍力となっています。本放送から48年目にして遂に到達した完全版としてのKQED頂点映像と頂点サウンド、存在感溢れるトールケース仕様でのリリースです!!
Live At KQED TV,Fillmore Auditorium,San Francisco,CA,USA 30th April 1970 PRO-SHOT Colour NTSC Approx. 68min.Audio Setup Remastered Stereo Mix / Original Mono Mix [Longer & Corrected Tracks Order]
1. Introduction 2. Grantchester Meadows 3. Astronomy Domine 4. Cymbaline 5. Atom Heart Mother 6. Green Is The Colour 7. Careful With That Axe, Eugene 8. Set The Controls For The Heart Of The Sun 9. Outroduction
TOTAL TIME (67:59)