つい先日、イギリスで放送された70年代末期から80年代前半期に一世を風靡したシンセ、テクノをフィーチャーしたエレクトロニック・ポップ・バンド(テクノポップ、ニューロマンティック)のライブ・コンピレーション「SYNTH BRITANNIA AT THE BBC」の一時間のテレビ番組を収録。曲間にインタビューを挟まない、ライブ映像のみで構成された密度の濃い内容で、各バンドの生々しい演奏ぶりは非常に楽しく、聴き応え・見応え満点です。この手のバンドの元祖ともいうべきロキシー・ミュージックの73年に続く、1979年ゲイリー・ニューマン率いるニューウェイブ・シンセロック・バンドの代表格チューブウェイ・アーミーの刺激的な生演奏に誰もが引き込まれしまうことでしょう(この手の音楽をミニ・ムーグで演奏しているのが異様で興味深く見れます)スパークスはメイル兄弟のお馴染みの対照的な風貌と表情が面白く、分かっていながらも、誰もが見入ってしまうことでしょう。続いて、凄い髪形の、顔に似合わないナルシスト目線が強烈すぎるフィル・オーキーのパフォーマンスが堪らないヒューマン・リーグ。重厚なポリフォニック・ムーグ・シンセも凄い迫力です。アープ、イミュレーター、プロフェット5といったヴィンテージ・シンセや初期型シーケンサーを駆使し、プラグダイレクトのようなシンセ音と共に、どたばたとオリジナリティ満点の音像をクリエイトする、この時期のバンド群のハンドメイドのようなサウンドとパフォーマンスはやはり最高と言わざるを得ません。どのバンドも一度見たら忘れられないようなインパクトに満ちています。生々しい演奏が最高のO.M.Dやニュー・オーダー.、流石の手慣れた演奏で魅せるウルトラヴォックス、未だに海外では絶大な人気を誇る初期デペッシュ・モード(ヴィンス・クラーク在籍時)のアイドル時代の演奏、そのヴィンスとアリソン・モイエットの組み合わせが懐かしいヤズー、長髪のアニー・レノックスをフィーチャーしたユーリズミックス、名盤「ハーティング」でデビューした大バケする直前のティアーズ・フォー・フィアーズの初々しい演奏と、この時期、洋楽大好きだったファンなら誰もが一度は聴いたバンドが目白押し。一時間たっぷりと楽しめる超高品質コンピレーション・タイトルが登場です。オリジナル・メニュー付。
Live Compilation PRO-SHOT
1. Introduction 2. Roxy Music - Do The Strand(1973) 3. Tubeway Army - Are "Friends" Electric?(1979) 4. Sparks - Beat The Clock(1979) 5. The Human League - The Path Of Least Resistance(1979) 6. O.M.D. - Messages(1980) 7. Ultravox - Vienna(1981) 8. Depeche Mode - New Life(1981) 9. New Order - Temtation(1982)
10. Soft Cell - Say Hello, Wave Goodbye (1982) 11. Japan - Ghosts(1982) 12. Yazoo - Don't Go(1982) 13. Tears For Fears - Mad World(1982) 14. Eurythmics - Love Is A Stranger(1983) 15. Heaven 17 - Temptation(1983) 16. Howard Jones - What Is Love?(1984) 17. Pet Shop Boys - Opportunities(1986)
PRO-SHOT NTSC Approx. 60min.