デヴィッド・トーマス率いるアヴァンギャルド・ガレージ・パンク・バンド『ペル・ウブ』は、NINをはじめ信奉者の多いアメリカン・マイノリティの良心。そのペル・ウブ再結成後のライヴ映像がこれ。一貫した社会批判的な視線と変幻自在なフリー・ミュージック的音像は、暴力的でありながらも同時に極めてヨーロッパ的なアート感をも孕んでおり、初期の段階では本国アメリカよりもイギリスで人気が有ました。保守的な意味での「真っ当な」音楽を志す意志は最初から無かった事を公言していましたが、それどころか「こっちが王道」といった発言も有り、その問答無用の圧倒的自信こそが、彼らの表現に不気味なまでの威圧感と堂々ぶりを与えているのでしょう。そんな彼らの1988年ドイツでの再結成ギグを、オーディエンス・ショットながら小ホールでのステージ最前列真横からのド迫力映像にて収録。『Terminal Tower』辺り迄の、'80年代の代表ナンバーを続々と披露。クオリティー的にはやや厳しいもののライヴ映像が極めて少ないだけに、やはり貴重なシロモノ。更にはボーナスとして、盟友メイヨ・トンプソンも参加した1980年のレア・ライヴや、プロモ・クリップ等も収録したトータル76分はポスト・パンク・マニア必見!
01.Live In Germany 1988 Containing Legendary Reunion Gig
[Bonus Track]
02.Birdies Live 1980 w/ Mayo Thompson / 03.David Thomas Interview 1989~Waiting For Mary (Promotion Video Clip)