
名盤『AGAINST THE GRAIN』時代の極上プロショットがリリース決定です。本作が撮影されたのは、ロリー28歳の誕生日「1976年3月2日ロンドン」。英国の伝統番組“OLD GREY WHISTLE TEST”に出演した際のマルチカメラ・プロショットです。そんな本作最大のポイントは、激烈なまでのクオリティ。冒頭にスラッシュがロリーへの追悼コメントを語る事からも分かるように、本作は70年代当時の放送ではなく、ロリーの死去から約1ヶ月が経った1995年7月の再放送マスターを使用したもの。再放送だからこその高画質でもあるのですが、本作のクオリティはそれだけでは説明ができない。いかな再放送であっても、1995年ではデジタル放送ではないはず。にも関わらず、デジタル大全盛の現在の眼にも完全にオフィシャル級な超ビビッド映像なのです。局マスターの凄味もさることながら、22年前にどうやってこれほどの画質で受像し、録画し得たのか……。頭の中に「?」が渦巻くほどのハイクオリティぶりなのです。そんなクオリティで描かれるのは、まさに名盤『AGAINST THE GRAIN』の映像版であり、生演奏版。撮影日はアルバムのリリースから約半年というタイミングで、そのセットはほぼ『AGAINST THE GRAIN』。ラストに「Bull Frog Blues」が演奏されるものの、それ以外はすべて『AGAINST THE GRAIN』なのです。そして、その演奏ぶりもまた全盛期ならではの素晴らしさ。グルーブ感に満ち溢れたギターが叫び、熱い情熱を湛えた歌声が轟く。キャリアのほとんどをトリオ編成で突き進んだロリーですが、ここではキーボード入りの第2期。艶やかなオルガンに彩られたロック&ブルースはいつにも増してカラフルで芳醇。もちろん、盟友ジェリー・マカヴォイとの阿吽の呼吸も絶頂です。その艶やかな情熱はロック以上にブルースでこそ熱く、深い。ロリーのハープが染み渡る「All Around Man」、アコースティック・セットで定番化する「Out On The Western Plain」等々、滲み出すブルース表現の深いこと。黒人ブルースに憧れたヨーロッパ白人は無数にいますが、そのほとんどがシカゴブルースやB.B.キング以降のモダンブルースを目指していた。その中で、ロリーはブルースが広まる前の戦前ミシシッピ・シークスや、深南部のザディコ王クリフトン・シェニエにまで造詣が深い本物。その彼が奏でるブルースには、狭いようで幅広い黒々としたブルースのエッセンスが画面から吹き出すのです。 『BLUEPRINT』『TATTOO』『IRISH TOUR '74』、そして『AGAINST THE GRAIN』。名盤を連発していた第2期でも絶頂のパフォーマンス。白人とは思えないほどに深く、黒光りするブルース。そして、どこまでも熱いロック。黒飴のように濃厚で艶やかな全盛期のロリーを超極上に描ききった大傑作。なぜ、彼が亡くなった際にこの映像を放送したのか。その思いと意味が音楽とクオリティに姿を変えて吹き出す1本です。
Live at Shepherd's Bush Theatre, London, UK 2nd March 1976 PRO-SHOT
1. Introduction incl. Slash talks about Rory 2. I Take Want I Want 3. Bought And Sold 4. All Around Man 5. Out On The Western Plain 6. Souped-Up Ford 7. Bull Frog Blues
Rory Gallagher - Vocals, Guitars Gerry McAvoy - Bass Rod De'ath - Drums, Percussion Lou Martin - Keyboards
PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx. 50min.